2013年3月13日9:00
モバイル決済の浸透率は、先進国よりも開発途上国のほうが進んでいる。ケニアのM-Pesaはそれを象徴するモバイル決済だ。
2007年に少額ローンを送金する仕組みとしてスタートしたM-Pesa。それが出稼ぎ労働者にとって、ふるさとの家族への送金手段として欠かせない存在になった。
M-Pesaを運営する携帯キャリアのサファリコムは現在1,900万人の顧客を保有している。これはケニアの成人とほぼ同数。そのうち、1,500万人がM-Pesaのユーザーだ。
M-Pesaは毎秒80件のトランザクションを処理している。その結果、ケニアGDPの31%を取り扱うまでになった。金融インフラが未整備のエリアのほうが、モバイル決済などの新しいサービスの浸透速度がはやい。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。