2013年7月30日9:00
カード発行会社の手数料に欧州委員会(European Commission)がキャップをかけようとしている。加盟国は28カ国だ。
デビットカードのIRF(カード発行会社手数料)は0.2%、クレジットカードは0.3%にするという。カード業界にとっては、脅威となる数字である。あまりに低い。カード発行会社にとって収益を圧迫するだけでなく、カード発行によって赤字が拡大する。
キャップはまずクロスボーダー取引に適用。ついで国内のカード取引に拡大する予定だ。
キャップをかける背景には、独禁法がある。VisaやMasterCardがIRFをコントロールし、競争を阻害しているというのだ。これが試行されれば欧州のカード会社だけでなく、日本にも影響する。クロスボーダーのオンライン決済は拡大するいっぽうだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。