プレミアム・アウトレット型ECサイト「LUXA」がKDDIと提携

2013年10月17日21:14

プレミアム・アウトレット型ECサイト「LUXA」がKDDIと提携
「auかんたん決済」導入など、スマホによる新しいショッピング体験を提供へ

プレミアム・アウトレット型ECサイト「LUXA(ルクサ)」を運営するルクサは、KDDIと提携し、グローバル・ブレインが運営する「KDDI Open Innovation Fund」を通じて3.3億円の資金調達を受けると発表した。ルクサでは、今回の提携により、KDDIの「auスマートパス」会員に限定商品・サービスを提供する。また、キャリア決済サービス「auかんたん決済」導入など、スマホによる新しいショッピング体験の提供を目指す。

厳選された商品を時間限定・数量限定、限られた時間の中で販売
ウィンドウショッピングと同じ買い物体験を提供

LUXAのKDDIのauスマートパス会員向け特設ページ
LUXAのKDDIのauスマートパス会員向け特設ページ

ルクサは、「プレミアム・アウトレット型ECサイト」の「LUXA(ルクサ)」を運営している。バイヤーが厳選したデザイン雑貨、家電、お届けグルメやコスメ、アパレルなどの付加価値の高い商品を時間限定・数量限定、限られた時間の中で販売。サイトには、商品を画面イメージで紹介し、毎日50~70商品を日替わりで掲載している。サイトに訪れた消費者は、ウィンドウショッピングと同じ買い物体験を味わうことができるという。また、モノだけではなく体験型のサービスをタイムセールで行っている。

また、イベントについても積極的に展開。リアルな百貨店やショッピングモールなどと同様の取り組みを行うことにより、集客につなげているそうだ。

会員は、30代以上が80%以上となっており、世帯年収についても58%が600万円以上となる。また、23%が世帯年収1,000万円以上、会社・会社役員が50%を占めるなど、購買意欲の高い会員が多いという。

最近ではスマートからの利用が急増し、2012年1月と比較すると2013年9月のスマートフォン経由の売上比率が8%から35%になった。また、売上高は11倍となっており、タイム型セールはスマートフォンとの相性がいいことが顕著になっている。

利用者のデータを見ると、朝と夕方の通勤時間にスマートフォン経由の購入比率がPCを超えており、「移動中の“隙間ショッピング”を行う人が多い」と、ルクサ 代表取締役会長 南壮一郎氏は説明する。

auスマートパス会員に限定商品をタイムライン上で紹介
スマホ向け決済システムの強化を掲げる

auスマートパスのタイムライン形式を活用し、時間限定のプレミアム商品・サービスを告知
auスマートパスのタイムライン形式を活用し、時間限定のプレミアム商品・サービスを告知

今回のKDDIとの業務提携により、800万人の「auスマートパス」会員を対象に、ルクサが厳選した商品を特別価格で掲載する特設ページを開設。auスマートパス会員には、限定のプレミアム商品をタイムラインに載せて紹介するそうだ。KDDIでは2013年6月にタイムライン形式のauスマートパスを公開。これにより、時間限定のプレミアム商品を定期的に配信することで、会員に新しい価値を提供していく方針だ。KDDI 新規事業統括本部 戦略推進部 江幡智広氏によると、会員限定のここにしかない贅沢体験を提供したり、体験型特典の他に限定の販売イベントも実施するという。

ルクサでは今後、「マーケティング強化による集客・認知度向上」、「厳選した商品を提供するバイヤー・営業力の強化」、「スマートフォン向けに決済システムやデザインの開発、ユーザビリティの向上」を掲げる。

「auかんたん決済」を月内に導入
2016年12月末までに350万会員を目指す

ルクサでは現在、決済処理事業者のGMOペイメントゲートウェイと連携し、クレジットカード決済を提供している。それに加え、月内にはKDDIとの直接契約によりキャリア決済サービス「auかんたん決済」を導入する予定だ。

左からルクサ 代表取締役 村田聡氏、KDDI 新規事業統括本部 戦略推進部 江幡智広氏、ルクサ 代表取締役会長 南壮一郎氏
左からルクサ 代表取締役 村田聡氏、KDDI 新規事業統括本部 戦略推進部 江幡智広氏、ルクサ 代表取締役会長 南壮一郎氏

KDDIによると、「auショッピングモール」のスマートフォン経由での売上は、2011年上期から約2年で11倍となっており、auかんたん決済の利用比率が約70%に及んでいる。ルクサとauかんたん決済の親和性は高いと見ており、ユーザーの利便性向上に期待している。

それ以外のキャリア決済サービス導入については、「auかんたん決済の状況を見ながら検討したい」(ルクサ 代表取締役 村田聡氏)としている。また、その他の決済手段についても会員のニーズを踏まえ、検討していく方針だ。

なお、決済に関係した動向としては、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Incの提携パートナーであるクレディセゾン、 三菱UFJニコス、エムアイカードの3社が発行するアメリカン・エキスプレスのカード会員向けに特典商品・プレミアムチケットの専用サイトを8月27日に開設している。

ルクサでは、今回のKDDIとの業務提携を記念して2013年10月25日~11月30日の期間中、買い上げ時にもらえるルクサポイントが5倍になるオープニングキャンペーンを実施。また、「明治座十一月花形歌舞伎」が無料で鑑賞でき、劇場スタッフが明治座や舞台を案内する「ルクサ 舞台裏ツアー」をプレゼントするという。

ルクサでは、今回の資金調達により、サービスの拡充や人員を増強することで、現在、45万人の会員を2014年12月末までに100万人、2015年12月末までに200万人、2016年12月末までに350万人となることを目指している。

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