2014年1月31日9:00
4,000万件のカード顧客データ盗難にあったターゲットが、2001年から2004年のICカードパイロットの結果、導入を見送っていたことがわかった。
パイロットの結果は、コストに見合う利点がないというものだった。
当時米国のカード発行会社はICカードへの切り替えに消極的。加盟店としてのターゲットは、利用者が増えないなかでは投資する意味がないという判断を下した。さらに、ICカードを受付けたとしても、新たな顧客体験を創造できるわけではないとも。
ICカードは磁気カード以上にセキュリティを確保できるはず。しかしターゲットにとってはコストセンターにはなるが、収益につながらないと当時は判断した。
米国大手流通のカードデータハッキングによって、米国はICカードへ大きく舵をきるだろうか。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。