2014年6月20日8:15
無料ECサイト「BASE」で独自の決済システムを構築
BASEは、サイト構築のための専門的な知識や準備資金がなくても、誰でも簡単に、あっという間にネットショップを作ることができるサービスです。2014年3月からは、スマートリンクネットワーク、三井住友カードと共同で独自の決済システムの運用を開始しました。
30秒でネットショップの構築が可能
スマートリンク、BASEと新たな決済ソリューションを展開
「BASE」は、今まで2~3週間必要だったネットショップの構築が30秒で可能なサービスとなります。すでに7~8万店で導入されており、例えば私の母親でも簡単にサイトを作ることが可能です。決済についてはこれまでPayPalを使っていましたが、スマートリンクネットワーク、三井住友カードと新たな座組みをつくり、3月からオリジナルの決済ソリューションを展開しています。
最近はCtoC向けのサービスも増えており、競争も厳しくなっていますが、「BASE」はより使いやすいサービスとなっており、自身のブランドを前面に押し出しやすいデザイン編集機能なども高い評価をいただいています。毎月、参加店舗も増えており、流通額も右肩上がりとなっています。
「BASE」において決済はサービスの一番の肝であり、世の中の人々に簡単な決済サービスを提供したいという概念で行っています。特に2013年は、資金調達とともに、決済サービスを整えることを目的に頑張ってきました。数多くの決済会社にご提案をいただいた中で、三井住友カード、スマートリンクネットワークと約10カ月かけてシステムを構築しました。
例えば、店舗や商品の審査の方法、仮に審査が通らなかった場合にどうするか、カードや顧客情報の保持の仕方などを整えました。現状、VisaとMasterCardブランドが利用であり、JCBやAmerican Expressには対応していませんが、クレジットカードの利用率が高まるなど、ユーザーの利便性は向上しています。
新システム開始を機にセキュリティを強化
コンビニ決済も6月から導入開始
「BASE」の仕組みは、他のネットショップよりも簡単にサービスを開始できますが、新システム開始を機に名前や住所の確認を行っており、どのような方がネットショップを作成しているかをチェックしています。また、商品が購入者に届いたかどうかをBASE側で確認できる仕組みを構築しており、購入時に決済手続きが行われた際、その売上代金をBASEでいったん預かる形をとっています。仮に商品発送完了から1週間後までに問題が生じていなければ店舗オーナーに精算手続きを行います。また、IPチェックも徹底しています。それに加え、CtoC決済のノウハウが豊富なスマートリンクネットワークと連携するメリットも大きいです。
今後は、コンビニ決済の導入(6月に導入済み)に加え、後払い決済への導入も準備していきたいです。
※本記事は、2014年3月25日に開催された「ペイメントカード・セキュリティフォーラム」のパネルディスカッションのBASE株式会社 代表取締役 鶴岡裕太氏の内容をベースに加筆を加え、紹介しています。