2014年9月3日8:00京都・東山の「祇園まるまる」がスマホ決済サービス「Square」を導入した理由とは?外国人観光客が小額でも便利に使える決済サービスを提供
京都・東山のほとり円山公園内にある「祇園まるまる(gion maru-maru)」は、その立地もあり、多くの外国人観光客が訪れる。店舗では、ロールケーキやアイスクリーム、かき氷、フライドポテトなどの軽食を楽しむことができる。また、開放的な空間で、京都の風情を感じながら、食事やビールを味わうことが可能だ。「祇園まるまる」では、2014年5月からスマートフォン決済サービス「Square」を導入。今回は、「祇園まるまる」運営のSOCKETdesign. 以西裕介氏に、「Square」導入の経緯とこれまでの運用について、話を聞いた。
観光客の来店が多くほとんどが外国人
店舗の雰囲気に合致し、振込サイクル、手数料も魅力に
――まずは、「祇園まるまる」様の特長とカード決済導入の経緯からお聞かせください。以西:
「祇園まるまる」は、京都・東山散策のど真ん中のエリアにあり、京都在住のお客様は1割弱です。ほとんどのお客様が観光客で、そのうち8割が外国人観光客となっています。テイクアウトのカフェのため、1,000円未満の軽食が中心ですが、外国人のお客様が多いこともあり、クレジットカード決済の必要性を感じ、Squareを導入しました。
――Squareを選ばれた理由については?
以西:まず、端末が小さくスタイリッシュなため、店舗の雰囲気と合います。また、現金商売をしている店舗にとっては、振り込みまでのサイクルが短いのも魅力でした。さらに、手数料についてもCAT端末などに比べて安価に抑えることが可能です。導入については、自らスクエアの存在を知り、申し込みました。
――Square導入後の運用面についてはいかがでしょうか?
以西:導入後も違和感なく運用することができています。現在、iPadを利用して決済サービスを提供しています。正直、外国人の方は“日本ではカードを使える場所が少ない”という認識が強いため、現金でお支払いになられる方が多いです。ただ、カードを使えるならそれで払いたいという方もいらっしゃいます。当店では、小額でも便利にご利用いただきたいと考えています。
POSレジ機能でカードと現金の売上を管理
9月には巨大なSquare氷が店舗前に登場
――SquareのPOSレジ機能についてはいかがでしょうか?以西:
POSレジ機能は、商品登録を行い、現金決済も含めて活用しています。通常のPOSレジはレストランなどでの利用をベースに作られています。以前、弊社は別のタブレットPOSシステムを活用していましたが、会計時にボタンをスライドする手間がありました。そのため、現在はSquareに切り替えましたが、POSレジ機能が簡略化されていますので、便利に利用できています。今のところ、使用しているiPadは一台ですが、追加で「Squareリーダー」を購入すれば、商品登録したデータも同期され、2台に増やすことも可能です。
――タブレットにサインする「ユビサイン」についてのお客様の反応はいかがでしょうか?また、Squareは紙のレシートが基本出力されませんが、その辺りのお客様の反応についてお聞かせください。
以西:「ユビサイン」については、特に問題なく提供できています。また、ペーパーレスが特徴となっていますが、レシートについては説明すればご納得いただけます。また、必要な方には領収書をお渡しています。
――現状の課題についてお聞かせください。
以西:希望としては、レジオペレーションを高めるため、サインレスが導入できればさらに便利になると考えています。また、弊社では、四条河原町に「カフェダイナーリズム」を運営していますが、そこではSquareに加え、JCB等のブランドに対応できるCAT端末を併用しています。できれば、SquareでもJCBやDinersブランドのカードにも対応してほしいと感じています。
――今後もカード決済を推進されていかれますか?
以西:提供する料理はもちろんですが、“カード決済できる”といった理由で、少しでも売り上げに結び付けばと考えています。また、9月から京都の街にSquareの「巨大氷」が設置されますが当店の前にも出現する予定です。
※Squareでは、2014年8月11日~8月31日までの期間、京都市内のSquare加盟店200店舗超と共同で「COOL KYOTO by Square」を開催した。8月にイベント参加店舗で配布された納涼うちわの数により、9月6日にSquare巨大氷が設置される(特設ページ)。設置店舗では、9月6日限定の来店特典を用意しているという。