2016年3月18日8:25
2020年に20万人の利用を目指し、インバウンド対応に取り組む
東京などの主要観光スポットを巡る黄色い観光バスとして有名な「はとバス」。同社では、海外のカードホルダーがカード決済時に自国通貨を選択できる「多通貨決済サービス(DCC:Dynamic Currency Conversion)」の取り扱いを行っている。
前年度比120%で訪日外国人の利用が伸びる
29通貨のクレジット決済に対応
2014年度の東京観光における、はとバスの訪日外国人向けコース利用者は、前年比123%となる8万人超えを達成。「現在も120%程度の割合で伸びており、2015年度はさらなる利用者のアップを見込んでいます」と、はとバス 広報室 相田佳愛氏は話す。
外国人を対象としたコースは、英語と中国語の2カ国語で展開しているが、フランスやイタリアなど、それ以外の国の旅行者も英語コースに乗車する場合もある。また、すべてのコースが国家資格を持った通訳案内士による案内となっている。都内の人気スポットを巡る英語コースの人気が高いが、中国人観光客を中心に箱根などを楽しむ旅行者も多い。英語コースに比べて母数は少ないが、中国語コースは想定以上の伸びを示しているそうだ。また、浜松町の営業所では、英・韓・中・スペイン語などが話せるスタッフを配備している。
はとバスでは、旅行者のさらなる利便性向上に向け、都内・近郊定期観光バス等の旅行業、銀座キャピタルホテルの宿泊等のホテル業において、DCC決済を導入した。同社では、従来から料金支払いの際に銀聯カードを取り扱っていたが、都内4カ所にある営業所、ならびに銀座キャピタルホテルにおいて、2015年7月から新端末を導入し、DCC決済が可能となった。対応通貨は29通貨で、米国ドルの利用が多いという。
Webサイトの強化にも取り組む
ツアーについては、海外の旅行会社からも販売されているが、Webやホテルに設置されたパンフレットからの申し込みも多い。なお、Webサイトは、英語、中国語(簡体語、繁体語)、韓国語、スペイン語に対応。相田氏は、「2020年に20万人のご利用を目指し、Webサイトの強化にも取り組んでいます」と説明する。