2016年5月26日23:07
ビザ・ワールドワイド(Visa)は、2016年5月、妻から夫へのお小遣い制の東京と大阪の30代から50代の既婚サラリーマン各300名計600名と、東京と大阪の既婚女性各150名計300名を対象に、「お小遣いに関する調査」を実施した。Visaの委託を受け、楽天リサーチが実施した同調査において、東京と大阪のサラリーマンのお小遣いから、お金に関する意識の違いを調べたところ、次のような実態が判明したという。
東京在住のサラリーマン300名と大阪在住のサラリーマン300名の計600名に対して、一か月に支給される実際のお小遣い金額を調査したところ、東京では 4万610円、大阪では 3万5,256円となり、両地域間におけるお小遣い金額に5,354円の差があることが判明した。また、本来希望する理想のお小遣い金額と実際の金額とのかい離は、東京では2万1,701 円、大阪では2万1,432円と、いずれも2万円以上の差があり、お小遣いの増額を望んでいる様子がわかった。
東京のサラリーマンと大阪のサラリーマンでは、お小遣いの使い方に異なる傾向があることが明らかになった。まず、昼食代を除いた“お小遣い”の中で最も出費が多いと思われる費目について質問したところ、東阪共通して、最も多いのが「交際費」であり、次いで「自身の趣味」、「嗜好品の購入」となり、同様の結果となった。しかし、各項目の比率をみると、「交際費」については東京が高かったのに対して、「自身の趣味」「嗜好品の購入」「ファッション」では大阪の方が高い結果となった。大阪のサラリーマンは交際費など“外向き”の出費を抑えて、自分自身や身内にお金を使う、“内向き”な傾向が明らかになった。
夫から妻へのお小遣い値上げ交渉の有無に関する質問を行ったところ、東阪での差はほとんど見られず共通した回答傾向がみられた。回答者全体の3人に1人がお小遣い値上げの交渉を行ったことがあると回答した一方で、値上げ交渉の結果について問う設問に対しては、交渉をした人のうち約70%は変動が無い、もしくは、下がったと回答し、妻へのお小遣い交渉を成功させるハードルの高さがうかがえた。
実際に、お小遣い金額の決定権があると考えられる東京の妻、大阪の妻それぞれ150名計 300 名に対する調査では、「今後夫からお小遣いアップの相談を持ちかけられた場合どうするか」という質問に対して、具体的に妻が希望する夫のお小遣い金額について調べると、東阪の妻共通して現状の夫のお小遣い金額から5,000円程度のマイナスが希望という結果となり、お小遣いの値上げ交渉を進める難しい実態が明らかとなった。
夫から妻への交渉が難しい理由の一つとして妻の発言力の強さが影響していると考えられるが、家庭内のお買いものにおける決裁権に関する調査で、妻の発言力の強さを示す実態が明らかになった。夫と妻双方に対して「ご自身の家庭内において、“お買いもの”における決裁権はどちらにあると思いますか。」という質問を行ったところ、夫については、回答が2極化し、「妻にある」と回答した人と「夫にある」と回答した人がおおよそ半分に分かれた。一方で、妻に対して同様の質問を行ったところ、86%が「妻にある」と回答し、圧倒的な意識の差が明らかになった。特に年代別で比較すると大阪の50代妻の94%が「妻にある」と回答し今回の調査における最大値を出した年代となった。
デビットカードを保有するサラリーマン(N=155、内訳:東京83名、大阪72名)に限定して東京と大阪の比較をしていくと、大阪のデビット保有サラリーマンは現状のお小遣い金額への満足度が高いことが明らかになった。デビットカードを保有する東京のサラリーマンのうち、満足している、もしくは、おおむね満足していると回答した人は、回答者全体の値とほぼ同様の約 55%にとどまる一方で、大阪のデビットカードを保有するサラリーマンは 70%以上が現在のお小遣い金額に満足していると回答した。
さらに、デビットカード保有者はお小遣い値上げ交渉時の成功率も高くなる傾向が判明。デビットカード保有者に限定すると、デビットカードを保有する東京のサラリーマンでは 33.3%、デビットカードを保有する大阪のサラリーマンでは 37.5%が交渉後にお小遣い金額が上がったと回答した。交渉後の増加金額については、全体平均では1万2,745円の変動だが、大阪のデビットカード保有者では平均1万4,333円の変動となり、10%以上も多い増額を実現、結果としてお小遣いに満足している実態が明らかとなった。