2016年6月8日9:00
一旦流れに乗ると面白いように資金が集まる。そんな事象がフィンテック分野で起きている。
英国の送金ベンチャーであるトランスファーワイズ(TransferWise)はこのほどDラウンドで2,600万ドルを調達した。調達総額は6回のラウンドで1億1,637万ドルになる。
今回の調達でトランスファーワイズの時価総額は11億ドルになり、ユニコーンクラブ入りを果たした。調達した資金はバランスシートの負債を解消し、将来の成長を加速するためのものだという。
米国チャットアプリのスナップチャットは、シリーズGで2億ドルの調達に動いている。前回のFラウンドでは1.75億ドルを調達した。もしGラウンドの調達がうまくいけば、時価総額は200億ドル、2兆円を超える。
スタートアップは金が集まる流れをみつけ、一旦それに乗ってしまえば、調達ラウンドを繰返すだけで、巨額の資金を調達できる。
こんな状況を作り出したのは、資金力はあるが目利きでない投資家たち。彼らは結局自分で判断できないため、尻馬に乗るしかないようだ。そしていずれ振り落とされ、痛い目にあう。