2016年8月1日8:00
■密接に連動する3つのキーワード
IoT、ビッグデータ、そして人工知能(AI)。それぞれがビジネスのキーワードとして新聞やビジネス誌、オンラインニュースなど各メディアを賑わしている。この3つのワードは、実は密接に連動しているのだ。
IoT(Internet of Things)とはモノをインターネット通信によってコントロールできるようにすることである。センサー機器によってモノの位置や動きなどの情報を取得する。
それを大量に集積したのがビッグデータだ。IT専門調査会社のIDC(アイディーシー)は世界に流通するデータ量が2015年の8.6ZB(ゼタバイト:1ZB=約1.1兆GB)から2020年には40ZBにまで増大すると予測している。
膨大なビッグデータは人工知能の性能を高める学習素材として活用され、自動車やロボティクスを通じ、実社会に還元される。
データの収集、蓄積・解析、還元といった循環がおこなわれる社会を経済産業省は「データ駆動型社会」とよび、製造、モビリティ、インフラなどあらゆる領域において大きな社会的価値をうみだすとしている。
さまざまな産業に関わる決済・金融業界にとって、その影響ははかり知れないだろう。そして我々の業界自体にも変革が起きつつある。新たな社会変革の胎動がここにある。