2016年8月3日8:03
バーチャルプリペイドカード「Vプリカ」が累計発行枚数755万枚を記録
法人需要などに力を入れ、さらなる浸透・拡大を目指す
2011年から「Vプリカ」を販売してきたバーチャルプリペイドカード発行のトップランナー、ライフカード。累計発行枚数は2016年3月末で約755万枚を記録した。主な販売チャネルはインターネットとコンビニとなる。20代男性を中心にヘビーユーザーも増えている。今後は法人や在日外国人などをターゲットに新たなニーズ開拓に力を入れ、幅広い顧客層に利用される体制を早急に整える方針だ。
発行開始から5年が経過
累計400億円超の売り上げを達成
ライフカードは、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)と共同で、2011年6月30日から、ネット専用のVisaプリペイドカード「Vプリカ」を販売している。2016年3月末時点で、この累計発行枚数が約755万枚、累計発行額が約424 億円となった。この数字はVisaブランドのネット専用プリペイドカードとして日本国内最大であり、トップランナーと言える。
「Vプリカ」は、インターネット上のVisa加盟店で利用できるバーチャルプリペイドカード。18歳以上で日本国内在住という条件を満たしていれば、本人確認や銀行口座登録の必要なく、簡単な登録のみでアカウント発行の手続きをすることができ、「Vプリカ」をクレジットカードのように使ってインターネット上でショッピングなどを楽しめる。
「Vプリカ」はインターネットやリアルの店頭で販売。中でも5割以上を売り上げているのが、コンビニの店頭だ。コンビニでは、ギフト需要を見込んだ陳列販売と、Lopp(iロッピー)やFamiポート(ファミポート)といったマルチメディアキオスク端末(MMK)を通じた販売を行っているが、陳列の場合は券種が3,000円や5,000 円などに限られていることもあり、MMKを介した売り上げが多くなっている。
「Vプリカ」の告知には、主にWEB広告を活用している。GoogleやYahoo!のリスティング広告、関連ワードをつぶやいた人に掲示するTwitter広告などだ。また、本業であるクレジットカード事業との相乗効果を図り、加盟店のEC企業のサイトにも広告を掲載している。ほかに、ポイント交換サイト、比較サイト、アフィリエイト広告なども多用してきたが、費用対効果を勘案し現在はやや広告投下量を控えている。
バーチャルプリペイドカードは不正アタックが多い商材。同社では、システム会社と連携しながら、独自のアラーム値を設定し、24時間のモニタリングを行っている。同社がバーチャルプリペイドカード市場をけん引してきた裏側には、こうした地道な取り組みがあった。
※「プリペイドカード&ギフトカードガイドブック」から一部抜粋