加速度センサーの個体差により固有のIDを生成する技術を開発、1000兆分の1以上の精度で識別(KDDI総合研究所)

2016年10月13日18:12

KDDI総合研究所は、ウエアラブル端末などに搭載されている加速度センサーの個体差により固有のIDを生成する技術を、世界で初めて開発したと発表した。同技術は、加速度センサーを持つ端末にソフトウエアをインストールするだけで、1000兆分の1以上の精度を持つ端末固有のIDを生成することができるという。また、将来的にはIoT端末の認証や決済ツールとしての利用拡大が期待されるそうだ。

同技術は、高い一意性と頑健性を実現した端末固有のIDを生成。加速度センサーを用いた場合は、1000兆分の1以上の精度の端末識別IDを生成可能だ。また、同一の端末でID生成を10,000回繰り返し、同一の端末識別IDが生成されること、高温(90℃)、低温(-18℃)、低気圧(高度2,000m)の環境下においても同一の端末識別IDが生成されることを確認したという。

さらに、ソフトウエアのみで高速・軽量に実現。約10キロバイトのライブラリにより、端末識別IDを約50ミリ秒で生成。高速・軽量な処理のみで端末識別IDを生成でき、処理能力の制約が大きいIoT端末でも利用できるという。

そのほか、必要に応じてメモリ上で端末識別IDを生成し、鍵として利用可能だ。ストレージに鍵を残さない仕組みを実現し、メモリ保護技術によりメモリ上のデータを保護することで高い安全性を確保できるそうだ。

同技術では、汎用OSを搭載するIoT端末においては、自由にアプリケーションをインストールして、端末に新しい機能を追加できる。このため、自宅や自動車の鍵、PCログインのためのトークン、入館カードなどを、ウエアラブル端末に集約することができるという。たとえば、来客向けの入館カードを電子化し、有効期間をソフトウエアで管理することで、貸し出し・返却の手続が不用になる。安全なサービスを行うため、確実な端末識別が必要であり、同技術を活用できる。今後は実用化に向け、その他のセンサー・デバイスも活用した汎用的な方式を実現するとともに、端末識別IDの生成処理のさらなる効率化および安全性の向上を図るという。

今後の活用例
今後の活用例

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP