「金融イノベーション」に貢献したカンファレンスやバイブルは?

2016年11月21日8:00

金融とITの融合の中で進行している「金融イノベーション」において、スマートフォン決済、EC決済、P2P決済など多様なペイメントサービスや資金の移動サービスが次々に開発され、登場している。

専門カンファレンスのFinovatが金融イノベーションに貢献

金融イノベーションに貢献したのが2007年にスタートした金融イノベーションの専門カンファレンスのFinovateである。

Finovateは、FinTechという言葉がまだ一般的でなかった2007年に始まった金融サービスのイノベーション専門のカンファレンスである。第1回のFinovateはニューヨークで開催され、20の金融ベンチャーが1社7分の持ち時間で、およそ200人の投資家や金融機関関係者を前に自分たちのテクノロジーやサービスのデモンストレーションやプレゼンテーションを行った。

2008年からは秋に開催されるニューヨークに対してサンフランシスコでも春に開催されるようになり、2010年からはヨーロッパのロンドン、2012年からはアジアのシンガポールでも開催されている。また2014年からはFinTechのデベロッパーのコミュニティとしてFinDEVrが開催されている。2015年までに開催された23回のFinovateのカンファレンスで、1,000社以上の金融ベンチャーが登壇し、延べ1万6,000人の参加者がデモンストレーションやプレゼンテーションを観たり聴いたりした。

2016年2月にロンドンで開催されたFinovate EUROPE 2016では、音声認識のIFTTT、端株投資のDrivewealth、眼球認証のEyeverify、株式取引アプリのSwipestox、請求書支払のValutoといった6つの金融スタートアップ企業が参加者の投票で“Best of Show”に選ばれている。

Finovateで登壇した金融ベンチャーには、2009年にIntuitに1億7,000万ドル(約187億円)で買収されたMINTや株式を上場させたLending Club、10億ドル(約1,100億円)の企業価値があるといわれていたProsperなど多くの金融イノベーターを輩出している。

FinTechのバイブルは?

FinTechのバイブルとされるのは、ブレット・キング(Brett King)氏(1968年オーストラリア・メルボルン生まれ)が2010年に著した「BANK 2.0」であり、その続編で2012年10月に刊行された「BANK 3.0」である。ともに、FinTechという言葉が一般化する前に書かれている。

「BANK 2.0」は、金融財政事情研究会より「リテール金融のチャネル革命、ソーシャル時代の支店のあり方」として訳本が刊行されている。また、「BANK 3.0」は、東洋経済新報社より「脱・店舗化するリテール金融戦略、バンクからバンキングの時代」として訳本が刊行されている。著者のブレット・キング氏は、金融イノベーションのコンサルタントであり、スマートフォン限定のモバイルバンキング専門のムーブンバンクの創始者である。

PayPalなどが従来のバンキングインフラを徐々に侵食?

PayPal(本社:アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ)は1998年12月に設立され、“Eメールアドレス”を電子財布のアカウントキーとするクレジットカードなどによる“P2P”個人間決済を含むオンラインペイメント・ソリューション“PayPal”を1999年10月にリリースしている。世界最大のオンラインオークションサイトのe-Bayは、2000年1月にオークションの出品者と落札者の資金のやり取りにPayPalを採用した。e-Bayと提携したPayPalは業績を急激に拡大させ、2002年2月に株式をナスダックに上場した。株式を上場した直後に、e-Bayから買収の提案があり、PayPalは2002年10月に世界最大のオンラインオークション会社のe-Bayの傘下に入り、子会社となったものの、2015年7月にPayPal Holdingとして再び独立企業となっている。PayPalは現在世界200以上の国と地域で、26の決済通貨に対応し、アクティブなアカウントホルダー数は1億7,900万口座以上である。

オンライン決済サービスでショッピングとビジネスの未来をカタチにするイノベーター「PayPal」
オンライン決済サービスでショッピングとビジネスの未来をカタチにするイノベーター「PayPal」

「BANK 3.0」では、「PayPalやSquare、Simple、Morven Bankなどのサードパーティのプレーヤーが従来のバンキングインフラを徐々に侵食している」という記述があるが、その代表格がPayPalだ。創業から17年が過ぎた現在もほとんどの銀行はPayPalをルーキーととらえているが、オンラインペイメントのトップクラスのプラットフォームである。「BANK 3.0」では、DwollaなどのFinTechのスタートアップ企業は、PayPalを既存プレーヤーとして捉えPayPalに対して戦いを挑んでいるとしている。

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