2017年2月1日8:13
日本人の個人ベースの海外旅行をサポートしてくれるサービスの1つが、トラベルアシスタンスサービスである。トラベルアシスタンスサービスは、広大な国土を持ち、鉄道より航空機や自動車による国内旅行が盛んなアメリカでは、海外旅行のみならず国内旅行をもサポートしている。空港ラウンジサービスと同様に、トラベルアシスタンスサービスもアメリカで生まれ、クレジッカードの付帯サービスとして発展してきた経緯がある。
日本で一躍トラベルアシスタンスサービスを普及させる契機となったのは、旧・日本信販(現・三菱UFJニコス)が1987年に国内外共通の日本信販VISAカードと日本信販マスターカードの発行を始めた1987年に、“ハローデスク”というサービスプログラムを無料で国際クレジットカードに付帯したことによる。現在、三菱UFJニコスの“ハローデスク”プログラムは、JCBのJCBプラザと同様にJTBの関連会社であるJTBグローバルアシスタンスによって運営されている。
JTBグローバルアシスタンスは、JCBのJCBプラザや三菱UFJニコスの“ハローデスク”のみならず、日本の多くの国際クレジットカードを発行するクレジットカード会社や旅行保険を取り扱う保険会社とタイアップし、旅行者をサポートするために“JGAトラベルデスク”をJCBプラザの設置場所とほぼ重なる世界中56カ所に設置し、総勢400人以上のスタッフで対応している。
また、旅行保険を手掛ける損保大手の三井住友海上も国際的なアシスタンス専門会社である「AXAアシスタンス」や「International SOS」、「プレステージインターナショナル」と提携し、緊急アシスタンスサービスを提供している。