2017年3月31日21:47
富士通は、オンプレミスからクラウドサービスまで、様々な業態のお客様の業務システム環境に手のひら静脈認証機能を追加できる組込みソフトウェア「FUJITSU Security Solution 本人認証基盤 AuthConductor Server(オースコンダクターサーバ)」を、2017年4月より提供開始すると発表した。
同製品の導入により、手のひら静脈情報を統合的に運用・管理することが可能となり、利用者が保有するシステムの複数の業務間で、本人認証を統合することができるという。また、従来の磁気カードやICカードでの認証を手のひら静脈認証へ変更することが容易になるため、銀行ATMやクレジットカード決済のカードレス化の推進に役立つそうだ。
具体的な特徴として、従来の本人認証ソフトウェアは、主にPCログオン認証など特定のセキュリティ用途が中心だったが、「AuthConductor Server」では、業務パッケージ連携やWebAPI利用により、銀行ATMや決済端末連携などさまざまな業態において、複数の業務システムに手のひら静脈認証機能を組み込める。業務システムごとに独立した個々の認証環境を構築可能だ。
また、個々の認証環境に格納されている生体情報を統合管理できるため、システムごとに手のひら静脈情報を運用管理する手間が不要となる。さらに、電子政府推奨暗号リストで推奨されている暗号方式の採用や、生体情報を格納しているDBの分散化など、高度なセキュリティ技術の採用により、生体情報をセキュアな管理技術で保護できるという。
今後の展開として、「FUJITSU Cloud Service K5」上で、数万人以上の利用者の生体情報を預かり、システムの利用者をリモート認証するクラウド型手のひら静脈認証のサービス化の検討を行う。