2017年9月28日18:23
TISは、中国の「上海訊聯数据服務有限公司(CardInfoLink)(本社:中国上海市浦東新区、以下 CIL社)」と、資本・業務提携したと発表した。
CIL社は2010年に上海で創業した企業で、QRコード決済領域とカード決済領域において、プロセシングサービスを提供している。QRコード決済領域では、Alipay(支付宝)とWeChat Pay(微信支付)の双方の正式認可を得ており、両サービスの決済を処理できるという特長を持っている。
CIL社のQRコード決済プロセシングサービスは、日本、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、タイ、香港などにおいて、空港・百貨店・アミューズメント施設・家電量販店・コンビニエンスストア・ドラッグストアなどのさまざまな施設・店舗で導入が進んでいるという。また、カード決済領域では中国銀聯をはじめとする各国際カードブランドからの認証を受けている。
TISは、CIL社との資本・業務提携によりQRコード決済ソリューションを日本の流通・小売店舗やアクワイアラ(加盟店契約会社)にサービス提供する。また、東南アジア地域では、TISのグループ会社を通じてサービスを展開する。
同QRコード決済ソリューションを活用することで、流通小売・飲食店舗では、同一の端末/アプリケーションで複数のQRコード決済サービスに対応可能となり、外国人インバウンド需要の取込と店舗オペレーションの効率化が実現できるそうだ。
また、今後増加が予想される日本企業、東南アジア企業が展開するQRコード決済サービスにも対応していく予定。
TISでは、中国において将来的には外資国際ブランドのカードが発行されると見込んでおり、同社が日本で実績を持つカードシステムとノウハウをCIL社に提供し、CIL社の営業力と国際ブランドとのアライアンスをベースにした中国でのTPP事業(Third Party Processing:カード発行システムに関する共同事業)を検討していくという。