2018年6月19日19:26
銀聯国際有限公司(本社:中国上海)と三井住友カードは、国際決済ブランドによる QR コード決済である「銀聯QRコード決済」の取り扱いを、2018年7月上旬を目途に日本で初めて開始すると発表した。
近年、中国ではモバイル決済が急速に普及している。ユーザーのモバイル決済ニーズを満たすために2017年5月、銀聯は中国40行以上の商業銀行と連携し、中国国内で「銀聯QRコード決済」の取り扱いを開始した。同年6月には香港とシンガポールでの取り扱いを開始し、現在はアジア太平洋、中央アジア、中東、アフリカの19の国と地域において、小売業・レストラン・観光地・娯楽・宿泊施設・交通機関などで「銀聯 QR コード決済」による支払いが可能となっている。
今回、日本で導入するスキームは、加盟店がタブレット端末等でQRコードを表示して会員が読み取る方式で、加盟店が銀聯の「QRコード加盟店サービスプラットフォーム」をダウンロードし、登録を行うことで取り扱いできるようになる。
また、「銀聯 QR コード決済」はEMV規格に準拠し、トークン決済を採用している。情報取り扱いや決済リスクへの対応も備えているという。
現在、羽田空港(日本空港ビルデング)、松屋銀座、ラオックス、JTCの4社が導入を予定している。
また、今回の「銀聯QRコード決済」導入に伴い、導入施設においてキャンペーンを実施する予定だ。キャンペーンは、「銀聯QRコード決済を利用する人にキャッシュバックを行うもの。従来のUnionPay(銀聯)カードのキャンペーンと異なり、今回は決済処理時に自動的に割引対応を行うため、店頭での割引オペレーションが不要となっている。