2018年7月7日9:00
ペイパルがまたまた買収を発表した。今度のターゲットは、リスクマネジメントのフィンテックだ。
その名はシミリティ(Simility)。2014年5月1日の創業で、本社はパロアルト。
シミリティはこれまで4回のラウンドで2,470万ドルを調達している。直近のシリーズBラウンド(2017年12月)では、ペイパルも投資家として参加している。
この半年間シミリティの詳細を投資家として評価し、今回の買収となったのだろう。買収額は1.2億ドルで、現金での支払いとなる。
5月以降、アイゼトル、ジェットロア、ハイパーウォレット、そして今回のシミリティと次々に買収しているが、その狙いは何か。ビルレディ(Bill Ready)COOは、PayPal Storiesで次のように語っている。
「(ペイパルが)グローバルコマースのワンストップソリューションになるために、マーチャントに提供できる一連のサービスを強化する協調的な取り組みの一環である」と。
協調的な取り組みとは、音楽バンドのメンバー集めのようなもの。マーチャントのコマース拡大のために必要なピースを、買収によって集めているのである。