2018年8月20日20:27
沖電気工業(OKI)は、「Enterprise DX(エンタープライズ・デジタルトランスフォーメーション)」を構成する3つのソリューションの1つである「ストアフロント変革ソリューション」として、 有人窓口の省人化や無人化を支援する「CounterSmart(カウンタースマート)」を2018年8月20日より販売開始したと発表した。 「CounterSmart」は、 これまで同社が得意としてきた金融機関向け窓口端末や旅客交通向け券売機、 コンタクトセンター向け遠隔支援のノウハウを活かして開発したミドルウェアとなるそうだ。今後、多言語に対応した音声操作や、AI対話を活用した無人窓口応対など、さまざまな決済手段を提供するサービスも順次リリースする予定だ。
「CounterSmart」の特長として、まず、利用者が必要とするタイミングでテレビ電話を通じて有人オペレーター(専門家)と対話しながらサービスを受けることが可能だ。同機能については、2018年7月から、ふくおかフィナンシャルグループの熊本銀行の次世代型サービス拠点「サテライトプラザ保田窪」にて、 「CounterSmart」を利用した「TV相談窓口」の運用が開始されている。
また、有人オペレーターによるリモート支援応対については、 OKIはコンタクトセンター向けの「CTstage」と連携した「遠隔相談クラウドサービス」を2018年度中に提供する予定だ。
さらに、OKIはこれまで、金融機関向け窓口端末やATMには、通帳・キャッシュカード・紙幣・硬貨を取り扱う機器を、旅客交通向け券売機には、 現金のほかチケットを取り扱う機器など多様なIO装置を専用機として販売してきた。今後は多様なビジネスシーンに合わせて、汎用PCやタブレットに搭載する「CounterSmart」が各種IO装置をサポートし、 フレキシブルかつ低コストでサービスを提供する方針だ。
また、タッチ入力のほか音声入力に対応し、人と自然な対話を実現するAI対話型エンジン「Ladadie」を活用した無人応対機能や訪日外国人向けの多言語対応などを提供する。音声については、音響センシング技術など音響技術を活用し、設置場所周辺の雑音を除去して利用者の音声のみを認識することを可能とするエリア収音機能を2018年度中にリリース予定だ。
それに加え、OKIはリアル決済、ネット決済を支えるゲートウェイ装置やさまざまな決済デバイスを提供してきたが、現金のほか、 電子マネー、 クレジットカード、 QRコードを活用した多様な決済手段に対応する機能を2018年度中にリリース予定だという。