2018年12月19日9:00
米国の景気は悪くない。失業率は3.7%と、ここ半世紀で最低を記録。預金金利は上昇基調にあるとはいえ、まだ低い。
それにも関わらず、クレジットカードの延滞が増加しているのはなぜだろう。ニューヨーク連銀の調査によると、クレジットカード申込の否決、強制口座解約も増えている。
10月の調査では、カード申込否決率は20.8%で、前年より14.4%も増加。5人に1人が否決されている。限度額アップの否決率は31.7%と高い。前年は24.9%だった。
過去12カ月に口座を強制的に解約させられた率は7.2%だった。前年は5.7%、2016年は4.2%だった。
なぜ延滞や否決率、口座解約が増えているのか。その答えは、過去数年にわたり、信用度の低い人たちにクレジットカードを発行していたから。そのツケが今年になってから回ってきている。