Visa、1958年の店舗をイメージしたブースで新たな決済シーンを紹介(Singapore FinTech Festival2018)

2019年1月7日8:05

ビザ・ワールドワイド(Visa)は、シンガポールで開催された「Singapore FinTech Festival2018」で、1958年のガソリンスタンドや店舗での販売をモチーフに、モバイルウォレット、キャッシュバック報酬プログラム、Peer to Peer送金といった新たなテクノロジーを取り入れたブースを展示した。

CALTEXの「CaltexGO」で検索や給油の設定、支払いが可能に

給油シーンのデモでは、ガソリンスタンドのCALTEX(カルテックス)と協力して紹介した。すでにVisaでは、Visaのタッチ決済でCALTEXと連携しているが、今回はモバイル決済アプリ「CaltexGO」のデモを実施した。

消費者は、モバイルによってサービスステーションを検索し、ロイヤルティプログラムやクーポンなど、さまざまなオファーを受けることができる。サービスステーションでは、登録カードによりアプリを起動し、給油番号を指定して、支払いが可能だ。また、給油後は、支払いをモバイルで確認することができる。

Shop Back(ショップバック)とは、クッキーなど、お菓子の軒先販売のシーンを再現。Shop Backは、2014年に設立された、キャッシュバック報酬プログラムを提供する企業で、アジア太平洋地域8カ国でビジネスを展開している。ECサイトでは、Tabao、Expediaなどのブランドと連携している。

消費者は、店舗やオンラインでVisaカードで支払いを行った際、その利用した金額の一部をキャッシュバックして取り戻すことが可能だ。アジア太平洋地域では、同サービスで最大規模の会社となり、東南アジアで500社が採用しているという。

CarousellがVisa、Stripe、DBSと連携して開発した「CarouPay」

個人間の売買を提供しているCarousell(カルーセル)は、Visaおよび、インターネット決済サービスを提供する米国Stripe、シンガポールの大手銀行のDBSと共同で開発した「CarouPay(カルペイ)」を紹介した。

CarouPayでは、購入者はDBSのモバイルサービス「DBS PayLah!」などのモバイルサービス、クレジットカードとデビットカードを使用して、手数料不要で、アプリ内で直接販売者に支払いができる。購入後はスマートフォンに支払いの通知が届く。「CarouPay」では、VisaのPeer to Peerの支払いサービスである「Visa Direct」をベースに構築されたサービスだという。

販売者は、Carousellから直接銀行口座へ、もしくはStripeの引き出し機能を使って、Visaデビットカードで支払いを受け取ることができるそうだ。

ダイニングでは、インドのFinTechベンチャーであるPaymateと連携したデモを実施。Paymateは、BtoBのビジネス上の支払いを効率化するサービスを紹介した。

※取材は「Singapore Fintech Festival2018」のVisaブースにて。

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