2019年1月17日7:30
STマイクロエレクトロニクス(ST)は、 車載用NFCリーダライタICであるST25R3914、 および車載用8bitマイクロコントローラ(マイコン)のSTM8AFが、 ロームのQi準拠車載ワイヤレス給電リファレンス設計に採用されたと発表した。
STのNFCリーダライタICおよび8bitマイコンが採用されたロームの車載ワイヤレス給電リファレンス設計は、ロームが現在開発中のQi準拠15W対応ワイヤレス給電制御ICであるBD57121MUF-Mをベースに構成されており、センター・コンソールへのワイヤレス給電の実装を簡略化するという。例えば、 ワイヤレス給電システムにNFC技術と8bitマイコンを搭載することで、給電システム周辺の非接触ICカードを検出し、給電を停止するなどの制御が可能になる。同機能は、Qiトランスミッタが発生させる強磁界による非接触ICカードの故障を防ぐ。
AEC-Q100に準拠するST25R3914は、ISO14443 Type A/B、ISO15693、FeliCaおよびアクティブP2Pに対応したNFCアナログ・フロントエンド製品となる。また、車載用8bitマイコンのSTM8AFは、高い性能、幅広いメモリ容量、豊富なパッケージ・オプションを特徴としている。また、データEEPROM、CANおよびLINバス搭載品がラインアップされているとともに、動作温度範囲は最大150度まで保証されている。 NFC機能と組み合わせることで、 NFC認証を使ったスマートフォンとインフォテインメント機器のBluetooth / Wi-Fiペアリングや、エンジン・スタートなど、新たな車載NFCアプリケーションを制御するコントローラとしても活用できる。