セブン銀行が“プラス”の機能を付加した次世代ATMを発表

2019年9月17日8:00

セブン銀行と日本電気(NEC)は、2019年9月12日に都内で記者説明会を開催し、顔認証技術を搭載した次世代ATMを開発し、9月より順次導入、入れ替えを開始すると発表した。次世代ATMは、「ATM+」として、現金の出し入れ以外のさまざまな機能を提供する。

個室のようなプライバシー空間を意識
AIやIoTの先進技術でATM運営を高度化

セブン銀行では、全国津々浦々に約2万5,000台のATMを設置しており、高速ネット通信でつながるのが特徴だ。また、不具合があれば、20~30分で駆けつけて、修理を行っている。

セブン銀行 代表取締役社長 舟竹泰昭氏(右)と日本電気 代表取締役執行役員社長兼 CEO 新野 隆氏(右)

新たに開発した次世代ATMは第4世代目となるが、使いやすさ、安心・安全が進化したという。記者会見に登壇したセブン銀行 代表取締役社長 舟竹泰昭氏は、「デジタル化やキャッシュレス化は確実に進んでいきますが、その流れに追い付けない人もいます。多様な方々のニーズに応え、誰一人取り残さない形で社会を作っていきたい」と話す。初期端末から開発に携わってきた日本電気の代表取締役執行役員社長兼 CEO 新野 隆氏は、「20年を経て第4世代の素晴らしい端末の開発ができました」と成果を語った。

次世代ATMは、新たな機能を備えることで現金の出し入れ以外の価値を提供しているという。まず、使いやすさでは、個室のようなプライバシー空間を意識した。また、2画面一体ディスプレイ、大きな文字とアニメーションで利用者は操作しやすくなる。

次世代ATMについて説明するセブン銀行 執行役員 ATM ソリューション部長 深澤 孝治氏

ユニバーサルデザインの向上にも取り組んだ。カフェ置き、杖置き、買い物袋下げなどがあり、マルチ用途の荷物置きとなる。また、車椅子の利用者でも使いやすいような高さに設計している。

安心・安全面では、より止まりにくいATMを目指した。AIやIoTなどの先進技術でATM運営を高度化。また、ATMへの金融犯罪行為を自動検知し、コールセンターで24時間365日のモニタリングを実施している。さらに、ATMでの金融犯罪行為を、自動で検知し、コールセンターへ通知する機能も実装した。

「Plusエリア」ではQRや非接触対応、本人確認書類が読取可能
ATM利用者へのクーポン発行など情報配信も

そのほか、「できたらいいな」のエリアである「Plusエリア」を設けている。QRコード、非接触ICカード(TypeA/B,FeliCa)、本人確認書類の読み取り(券面画像、IC読み取り)に対応した。これにより、さまざまな本人確認の仕組みを構築することが可能だ。たとえば、NECが世界 No.1の認証精度と自負する顔認証技術で、迅速かつセキュアな本人確認ができる。これにより、本人確認書類との照合による本人確認や暗証番号に加え、より安全な取引が実現可能だ。

木目調のデザインが特徴の「Plusエリア」

さらに、Bluetooth 機能によるスマートフォンへの情報配信機能を装備。ATM利用者へのクーポン発行、eレシートによるペーパレスの実現も見据えている。

ATM口座開設の実証実験を実施、キャッシュカードの即時発行は?
あんしん取引、ヘルスケアサービス、見守りネットワークも展開

新たな取り組みとして、スマートフォンで必要事項を事前に入力し、その情報をもとに出力されたQRコードを ATMで読み取り、本人確認後、口座を開設する実証実験を10月以降行う予定だ。実施する店舗などは未定で、詳細は今後詰めるという。

なお、口座開設後にキャッシュカードは本人限定郵便で自宅に届けられる。また、現段階では関係各所に確認が必要となるATMでのキャッシュカード即時受取は想定していない。

そのほか、顔認証によるあんしん取引、ヘルスケアサービス、見守りネットワークなど、パートナーとの新たな取り組みを計画中だ。次世代ATM端末は、2020年夏までに都内、24年度までに全国での置き換えを予定している。

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