2019年10月30日13:30
JR西日本は、2019年10月30日から、スマートフォン向けアプリ『観光型MaaS(Mobility as a Service)「setowa」』の配信を開始した。実施期間は、2020年3月31日までとなる。
「せとうち観光アプリsetowa(せとわ)」は、出発地から目的地までの新幹線をはじめとする鉄道に加え、現地の船舶、バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクル、カーシェアリングなどの二次アクセスの一部を、スマートフォンで検索・予約・決済することができる統合型サービスとなる。交通手段のほかにも、目的地、立寄地を入力することにより、旅程を作成することが可能だ。アプリの画面を見せるだけで乗車船・入館できるデジタルフリーパス・チケットなど、瀬戸内エリアにおける旅行に役立てることができる。
利用者は、出発地と到着地、日時・時刻を選択し、現地の「観光スポット等」の立ち寄り地を登録するだけで、その間のすべてのルートを検索して表示される。また、観光スポットとして、現地の観光施設、イベント情報、クルーズ・観光列車、飲食店、宿泊施設情報が複数選択可能だ。ルート表示された利用交通機関はタクシー、レンタカー、レンタサイクル、カーシェアリング等の交通機関に変更可能なほか、立ち寄り地の順番も自由に組み替えることができる。さらに、作成した行程は保存できるので、旅マエの旅行の組み立てに加えて、旅ナカでの変更も可能だ。
利用者は、出発地から目的地までの鉄道(新幹線・特急列車含む)がJR西日本インターネット予約サービス「e5489」(いいごよやく)へのリンク連携により予約・決済できる(出発地がJR西日本、東海、四国、九州エリアの各駅に限る)。
タクシーでは、「JapanTaxi」アプリまたは現地タクシー会社に誘導し、指定の場所にタクシーを配車できる。レンタカー(JR西日本レンタカー&リース)では、福山駅、新尾道駅、三原駅の駅レンタカーがリンク連携により予約できる。
さらに、「setowa」利用者専用でおトクな駅レンタカー割引を設定可能だ。駅レンタカー営業所において、駅レンタカー(Sクラス)が4,600円(1暦日、※税込み・免責補償料別)で利用できるという。
そのほか、タイムズカーシェアWEBサイトに誘導し、福山駅、松永駅、尾道駅、新尾道駅、三原駅、本郷駅付近のタイムズ24のカーシェアリングが予約・決済できる。レンタサイクル(しまなみジャパン、JR西日本レンタカー&リース)では、尾道港(駅前港湾駐車場)、尾道市民センターむかいしま、土生港(尾道市営中央駐車場)、瀬戸田町観光案内所、瀬戸田サンセットビーチからのレンタサイクルがリンク連携により予約できる。JR駅レンタカー竹原営業所からの1人乗りEV等もリンク連携により予約可能だ。
宿泊施設(日本旅行)では、エリア内のおすすめ宿泊施設がリンク連携により予約・決済できる。飲食店(ぐるなび)では、エリア内のおすすめ飲食店情報が検索できる。また、一部の店舗ではリンク連携により予約も可能だ。
駅弁(ジェイアール西日本フードサービスネット)では、山陽新幹線沿線のおすすめ駅弁がリンク連携により予約できる。また、申し込み時に連携した指定席までパーサーが届けるそうだ。
利用者は、自由周遊区間内のJR(普通列車普通車自由席)や指定の路線バス、船舶、ロープウェイなどの乗り放題に加え、現地の観光施設(2施設)入館券がセットになった、瀬戸内エリアの周遊の商品「setowaデジタルフリーパス」をsetowaアプリ上で予約・決済できる。乗車・入館時はスマホアプリでの提示により利用可能だ(利用前にアクティベート(有効化)が必要)。また、「setowaデジタルチケット」として、クルーズ船や観光タクシー、体験素材など、地元と連携した瀬戸内エリアが満喫できるおすすめ観光コンテンツがアプリ内で予約・決済可能だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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