2019年12月5日20 :30
NTTドコモとソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズは、高精度な測距技術の一つであるUWB(Ultra Wide Band)や従来からスマートフォンに搭載されているBluetoothなどの無線通信規格と、キャッシュレス決済等で利用されるソニーのFeliCa技術方式を組み合わせることにより、スマートフォンをかざさなくても決済などを行える「おサイフケータイのタッチレス対応」の実用化に向けた実証実験を2019年12月10日より開始する。
ドコモは2004年より、端末を読み取り機にかざして利用する「おサイフケータイ」の利用拡大を推進している。同実験で使用するタッチレスに対応したおサイフケータイは、これまでのスマートフォンを“かざす”という利用方法に加え、ポケットやかばんに入れたままでの利用を可能にする。
ソニーは、FeliCaを通じて、NFC(Near Field Communication)による“かざす”技術を提供している。同実験を通じてさまざまな通信規格との融合による新しいユーザー体験の提供に取り組むとともに、認証をキーとした、ヒト・モノ・サービスをシームレスにつなぐソリューションの提供により、FeliCaの使用事例のさらなる拡大を目指す。なお、同実験に当たり、UWBを採用したAndroid端末を用意し、①キャッシュレス決済、②スマートフォンを使ったデジタルキーでの車の開錠/施錠、③デジタルサイネージからの広告・クーポン配信の使用事例についてタッチレスでの利用を想定した実験環境を構築している。本実証実験へのUWB導入においては、半導体メーカーのNXP Semiconductorsの技術協力を得ている。
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ペイメントナビ編集部
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