2020年7月30日17:31
SBIホールディングス(SBIHD)、およびSBI証券は、2020年4月28日に三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)および三井住友銀行と戦略的資本・業務提携に関して基本合意書を締結し、その実現に向けた検討を進めてきた。今回、基本合意内容のうち「スマホ証券及び金融サービス仲介業における提携」について、SBI証券及びSBIネオモバイル証券と三井住友銀行との提携内容が具体化したと発表した。
なお、同資本・業務提携については、適用される法令等の範囲内で、かつ、法令等に基づき必要とされる手続がある場合には当該手続が完了した上で実施されることが前提となる。
SBIグループとSMBCグループは、両グループの有する幅広い顧客基盤や金融商品・サービスの活用等による「新たな資産形成機会の提供」と「多様化するニーズに応えるサービスの開発」等の検討をさらに高度化するため、資本提携を実施する。具体的には、SBIネオモバイル証券が三井住友フィナンシャルグループに対し第三者割当による新株式の発行を実施する。これにより、三井住友フィナンシャルグループはSBIネオモバイル証券の20%の株式を保有することとなる。また、SBIネオモバイル証券と三井住友銀行は、両社の持つ強み・ノウハウを活かし、主に若年層に対してスマートフォンを通じて各種金融サービスを提供する。
まず、SBIネオモバイル証券と三井住友銀行は両社の金融商品・サービスの相互紹介を開始する。具体的には、SBIネオモバイル証券の利用者に対して、外貨預金等の三井住友銀行の幅広い資産形成ニーズに対応可能な商品を案内する。また、三井住友銀行の利用者に対して、Tポイントを使って国内株式取引等が可能なSBIネオモバイル証券のサービス「ネオモバ」を案内する。これらの連携を皮切りに、利用者の資産形成の第一歩を後押しし、利用者一人ひとりのニーズにあった中長期的な資産形成の実現をサポートしていく。
また、金融サービス仲介業の制度整備の状況も見据えつつ、新たなサービスの提供や、さらなる連携強化について両社で検討していく。
また、SBIネオモバイル証券の利用者に対し、三井住友銀行のファイナンス商品を案内し、若年層を中心に日常生活で発生する借入ニーズに的確に対応していく。将来的には、SBIネオモバイル証券とSMBCグループの強み・ノウハウを活かした新たな共同商品の開発等、さらなる連携強化も視野に、利用者のニーズにあったファイナンス商品をシームレスに提供できる態勢の構築についても検討を進めていく。
SBIネオモバイル証券と三井住友銀行間の資金移動について、相互に即時入出金が可能な仕組みを構築し、口座利用時の利便性を高めていく。
さらに、両社の口座開設をスムーズに行うための情報連携や、両社のアプリ内での残高照会・自動振替をはじめとするシームレスな口座連携等、両社サービスをより簡単・便利に利用できる環境の整備に向けて検討を進めていくそうだ。
SBI証券と三井住友銀行は、相続ビジネスにおいて連携し、利用者の次世代への円滑な資産承継をサポートする。具体的には、SBI証券の利用者に三井住友銀行の相続関連サービスを紹介し、三井住友銀行の店頭等で相続に関する相談が可能な体制を整備する。また、SBI証券と三井住友銀行間の入出金機能の強化等も検討していく。
両グループ間の連携に加えて、SBI証券は、三井住友カードと個人向け資産運用サービスについて、業務提携に合意している。SMBCグループでは、個人向けの資産運用サービスやキャッシュレス決済サービス等の充実に向けて、グループ各社間の連携を強化している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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