2020年9月25日16:48
大日本印刷(DNP)とセキュリティ診断・コンサルティングサービスを手がけるブロードバンドセキュリティ(BBSec)は、資本業務提携をして情報セキュリティ事業分野において両社の事業競争力の強化・拡大を目指すと発表した。
新型コロナウィルスの感染拡大を契機にテレワークが普及・定着し、モバイル機器やクラウドサービスの導入が増加している。同時に、遠隔授業や遠隔医療などの各種のオンラインサービスも拡大しており、高度なセキュリティ体制と専門性の高いサイバーセキュリティ要員の確保が求められている。
DNPは、ICカード関連のソフトウェア開発や、企業の重要情報を取り扱ってきたノウハウを強みに、セキュリティ事業を展開しており、サイバーセキュリティ先進国であるイスラエルのセキュリティ製品の国内販売やセキュリティ人材育成事業、金融やIoT(Internet of Things)分野のセキュリティサービス事業に取り組んでいる。
一方、BBSecは、2000年の設立以来、一貫してセキュリティ診断・運用・保守、セキュリティコンサルティングなどの情報セキュリティサービス事業を展開している。ペイメントセキュリティでは、PCI DSSの準拠支援等を行っている。
両社は、今回の資本業務提携により、高度化・複雑化するセキュリティニーズに対して、サービス品質の向上を図り、さまざまなソリューションを提供ていくそうだ。
具体的には、両社の“技術力”と“営業力”を組み合わせ、企業が導入しているソフトウェアに対する対応のほか、テレワークなどにより新たに導入したクラウドやモバイル環境などのネットワークにおける脆弱性診断事業を強化するとともに、脆弱性対策のコンサルティングや製品・サービスを提供する。
また、情報セキュリティに関する高度な技術を持ち、サイバー攻撃に対応するCSIRTなどセキュリティ人材の育成事業におけるプログラムの拡充とオンライン講座の開設など新型コロナウィルスの感染拡大防止に対応し、遠隔地にある企業・団体でも受講しやすいプログラムを提供する。
さらに、国内外のセキュリティ対策に関する製品・サービスの調査と評価、グローバルなセキュリティインシデント情報や、その他の情報の収集と分析等を行うセキュリティ・ラボを開設し、顧客に対する最新情報を提供する。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト