2020年10月22日7:40
岩手県北自動車とJR東日本は、「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスの提供について合意したと発表した。2022 年春までのサービス開始を予定している。
地域連携ICカードは、バスの定期券や各種割引などの地域独自サービスと、SuicaエリアおよびSuicaと相互利用を行っているエリアで利用可能な乗車券や電子マネーなどのSuica のサービスが、1枚で利用可能な2in1カードとなる。東北エリアのバス事業者において、路線バス全車両へ導入する初のケースだという。
地域連携ICカードの特長を生かすために、ポイントサービス・乗継割引など、地域独自のサービスを導入し、利便性向上を目指す。また、既存のSuicaやSuicaと相互利用可能な他の交通系ICカードでバスを利用できるようになる。
さらに、精算方法がキャッシュレスになることにより、新型コロナウイルス感染予防対策としても有効だとしている。導入後は、乗降データの利活用により、利用状況に合わせた運行経路やダイヤへの見直しも行っていくことで、地域内公共交通の利用促進を図っていくそうだ。
なお、岩手県北自動車は、将来的な地域内におけるMaaSの実現に向けても取り組んでいきたいとしている。
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ペイメントナビ編集部
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