2011年6月7日13:24
ラックは2011年6月2日と6日の2日間、「情報流出緊急対策セミナー~流出背景と企業が今すぐ実施すべき対策~」を開催した。
同セミナーは、昨今話題となった大規模な情報流出事件の背景や目的を推察し、昨今のセキュリティ事故の事実を踏まえ、今後発生しうる事象の考察や、取るべき対策の方向性を示すセミナーとなった。
セミナーではまず、「ソニーの情報漏えい事件で、我々は何を学ぶか?」と題し、取締役 最高技術責任者 西本逸郎氏が講演。今回のソニーの米国子会社で発生した情報漏えい事件における、侵入原因はアプリケーションサーバの既知の脆弱性、システムソフトの不具合であり、慎重に計画された高度なサイバー犯罪と報道されている。西本氏は同事件の報道をベースに、これまでに同氏自身が対応したセキュリティ事件などの経験を踏まえ、企業が学ぶべき点について自身の考えを述べた。
また、サイバー産業スパイに関して深い調査と知見を持つ研修センター長の岩井 博樹氏が「サイバー産業スパイとその実態」と題し、情報流出事故の実態やサイバースパイ活動の全容について解説した。その後、シニアコンサルタント内田 昌宏氏が、データ流出事故の増加を踏まえ、企業が行うべきセキュリティ対策の指針を述べた。最後に事業戦略室 七戸 駿氏が「すぐに確認すべき3つのポイント」と題して、ラックが提供するサービスについて紹介した。
なお、西本氏の考えについてはラックのサイトでも考えがまとめられている(http://www.lac.co.jp/column/20110517.html)。また、同セミナーは6月9日にも追加で開催されるが、すでに満席となっている。