2011年6月27日17:36
オプト・エス・ピーは、2011年6月27日、オープンソースベースの通話録音システム「Oreka」のセキュリティ実装基準をペイメントカード業界のセキュリティ基準であるPCIDSSに置き、セキュリティ対策を強化したバージョンをリリースしたと発表した。
大量な個人情報を取り扱うコールセンターにおいては、セキュリティ対策の強化が求められる。Orekaでは、特に厳密さが求められるクレジットカードなどの国際セキュリティ基準であるPCIDSSに実装基準を置き、録音データを保護するという。
Orekaにおけるデータセキュリティ対策としては、まず不正なアクセスの遮断が挙げられる。通常、サーバを保護するときにはファイアウォールを設置し、その配下にサーバを設置することによりセキュリティを保つが、Orekaサーバ自身にもファイアウォールを搭載し、必要なパケット以外すべてを遮断することができるという。また、Linuxサーバで動作するソフトウェアベースの通話録音システムであるため、オプションとしてアンチウィルスソフトを組み込んでの提供が可能だ。さらに、音声ファイルを暗号化保存する機能を搭載しているほか、ファイルシステム全体を暗号化して2重にデータを守ることができる。暗号化した音声データはOreka以外では再生できないため、万が一の音声データ流出時にも機密情報を保護することが可能だ。
加えて、使用者ごとに一意のユーザーIDを付与し、ユーザー/グループごとに、操作権限やアクセスポリシーなどを詳細に設定可能となっている。また、ユーザーが行った操作のすべてを監査ログとして保存し、すべてのアクセスを追跡・監視できる。
オプト・エス・ピーは、価格・機能・構成の柔軟性に加え、セキュリティ面でもPCI DSSの基準に基づいた堅実な実装をすることで、コールセンターのセキュリティ対策をバックアップする方針だ。