2015年11月18日14:43
ジェムアルトは、NetAppと連携し、アマゾン ウェブ サービス(AWS)ユーザー向けに、統合されたストレージ、暗号化および暗号鍵管理ソリューションを提供すると発表した。同ソリューションにより、SafeNet Virtual KeySecureとNetApp Cloud ONTAPがAWS Marketplace上で統合サービスとして提供される。これにより、組織は自社データやアプリケーションを仮想環境でシームレスに保管、暗号化することができ、またビジネスアジリティや暗号鍵の完全な所有権も維持できるという。
SafeNet Virtual KeySecure for NetApp Cloud ONTAPは、データアクセスに関するカスタマイズ可能なセキュリティポリシーを強化し、仮想環境向けに効率的で中央集中化した鍵管理を提供する。同ソリューションは、NetAppの最新ストレージ・インフラストラクチャとジェムアルトのSafeNet暗号鍵管理を組み合わせ、利用者のデータと暗号鍵を不正アクセスから守り、効率的なストレージ投資を実現するそうだ。
NetApp Cloud ONTAPは、データ・ストレージ・ソリューションを提供する。このため、容量やパフォーマンスをあまり必要としないアプリケーションから、より高いパフォーマンスを必要とする中規模のアプリケーションまで実行可能だ。ユーザーは、SafeNet Virtual KeySecureとの併用で、リスクを軽減しITプロセスを自動化するとともに、ビジネスアジリティを改善でき、より迅速なアプリケーションの展開が可能となる。
同ソリューションは、時間単位での支払いおよび年間サブスクリプションともに即購入できる。また、30日間無償で利用可能だ。
NetApp Cloud ONTAPを基盤にクラウド ストレージ環境を構築すると、利用者のクラウド ストレージでエンタープライズクラスの機能を利用できる。NetApp Cloud ONTAPは、即時作成可能な Snapshotコピー、ゼロフットプリントの仮想クローニング FlexCloneボリューム、およびストレージを効率化するデータ重複排除、シンプロビジョニング、圧縮機能などで構成される。NASストレージ機能には、ブロックストレージ、および利用者のアプリケーションのネットワーク・ファイル・システム(NFS)とクラスタ・ファイル・システム(CFS)のサポートが含まれる。
NetAppではすべてのCloud ONTAPのインスタンスに対して24時間365日体制のサポートを提供する。
SafeNet Virtual KeySecureは、機密性の高いデータへの脅威を取り除く強固な仮想アプライアンスで、導入にあたり、ラックスペースの購入や先行投資の必要はない。機能としては、強固なOS、そして強化された暗号鍵セキュリティ、およびスナップショットに対する攻撃からの保護を提供する完全な暗号鍵の仮想アプライアンスが特徴的となる。クラスターあたり最大2万5,000のキー、および最大100の同時接続クライアントを管理可能だ。また、仮想アプライアンスのマスターキー用にハードウェアのルートオブトラスト(信頼のルート)を提供するため、対応するハードウェア セキュリティ モジュール(HSM)を提供する。同製品はさまざまな種類の暗号鍵に対応し、KMIP(Key Management Interoperability Protocol)をサポートしている。また、高可用性を実現し、クラウド規模での展開をサポートするそうだ。