2010年11月09日10:33
「PCI DSS・カード会員情報保護の最新動向」
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)はVisa、MasterCard、JCB、American Express、Discoverの国際ペイメントブランド5社が定めた、カード業界の国際セキュリティ基準である。国際ブランドが付与されたカード情報を「処理、伝送、保存」する加盟店、サービスプロバイダが対象となる。10月28日にはPCI DSS Version2.0が発行となり、来年1月からはこれまでの2年間から3年間のライフタイムサイクルで運用されることとなった。ペイメントナビのディレクターは前職でPCI DSS関連の2冊のガイドブック、そして現職では「PCI DSS Version1.2徹底解説」(瀬田陽介氏著書)とPCI DSS関連の雑誌やレポートを統括してきた実績がある。その経験を生かし、PCI DSSとカード会員情報保護の最新動向についてレポートする。
内容予定項目
■ブランドに聞く、国内のPCI DSSの遵守状況
MasterCardのSDPプログラムと加盟店の遵守状況(1)
MasterCardのSDPプログラムと加盟店の遵守状況(2)
■日本カード情報セキュリティ協議会の最新動向
年末にQSA部会報告資料を発表(JCDSCコミュニティミーティング1)
■PCI DSS Version2.0の注目ポイントは?
QSAに聞くVersion2.0のポイント~(1)NTTデータ・セキュリティ
QSAに聞くVersion2.0のポイント~(2)ベライゾン ビジネス
QSAに聞くVersion2.0のポイント~(3)NRIセキュアテクノロジーズ
QSAに聞くVersion2.0のポイント~(4)ブロードバンドセキュリティ
・参考
PCI DSS Ver.2.0の要件を解説~BSIグループジャパン(1)
PCI DSS Ver.2.0の要件を解説~BSIグループジャパン(2)
■経済産業省に聞く「クレジットカード番号などの保護」について
改正割賦販売法で「クレジットカード番号等」の保護を規定
イシュア、アクワイアラにも適切な管理を求める
■JIPDEC(日本情報処理開発協会)の取り組み
クレジット産業向けにISMSとPCI DSSの両審査の取得を推進
Version2.0のユーザーズガイドもWebで公開予定
■インシデント対応とフォレンジック調査の最新動向
情報漏洩を起こした企業の約80%がPCI DSSに非準拠
QIRA、QFIの両認定を取得し、フォレンジック調査で多数の実績
~ベライゾン ビジネス
数多くのペイメントカードの情報漏洩案件に携わる
緊急時の初動対応から改善後の運用までトータルにサポート
~ラック
電子証拠調査のプロとPCI DSSのQSAが連携
ペイメントカードのフォレンジック調査専門の合弁会社を設立
~Payment Card Forensics
■Visaの全世界での取引を分析し不正利用を検知するVAA
Visaの全世界での取引を分析し不正利用を検知
「Visa Advanced Authorization」を国内のイシュアに提案
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●PCI DSS関連最新動向
決済アプリケーションセキュリティ基準「PA-DSS」入門 好評連載中
RSAセキュリティが「RSA Data Protection Manager」を発表
セキュアなペイメントカードの運用が可能なトークン化セキュアパック(SafeNet)
PCI DSSのVer.2.0の翻訳版を公開(NTTデータ・セキュリティ/日立ソリューションズ)
●PCI DSS関連書籍情報
きんざいの「月刊消費者信用10月号」(外部サイトに移動)でもPCI DSS関連の特集が組まれています(特集:PCI DSSは進んでいるか)
●参考情報
②準拠企業一覧(ペイメントナビで取材した準拠企業の一覧になります)
※内容は順次、掲載予定です。
■ペイメントナビメールマガジン読者の方には先行配信を実施予定です。ぜひ、ご登録をお願いします(登録サイト)。