2015年7月28日8:11
新宿区が「しんじゅく地域飲食券」の販売を開始
「Airウェイト」を活用し、順番待ちの混乱を回避し、並ぶ時間の短縮を実現
新宿区では、2015年7月25日から、多くの人に新宿の飲食店を利用してもらえるよう、区内の参加飲食店共通で利用できる割引飲食券「しんじゅく地域飲食券」を区の施設の窓口で販売開始した。プレミアム付き商品券は人気の地域も多く、場合によっては順番待ちで長蛇の列ができることも想定されたが、リクルートライフスタイルの「Airウェイト」で整理券を発券することで、混乱を回避し、並ぶ時間の短縮を実現させたという。
「しんじゅく地域飲食券」を30万枚限定で販売
500円の飲食券が400円でお得に購入可能
30万枚限定で販売される「しんじゅく地域飲食券」は、飲食店の集積する新宿という地域特性を活かし、区内への来街者獲得、消費喚起を図り、区内の飲食店のさまざまな魅力を知ってもらうことが目的となる。また、店舗にとっては、利用者に満足してもらうことで、リピート顧客の獲得につなげることが可能だ。
「しんじゅく地域飲食券」は、2015年7月25日~2016年1月20日まで、新宿約500店舗以上の参加飲食店で利用可能となっている。すでに7月25日・26日に区役所第一分庁舎、7月27日・28日に四谷特別出張所で販売を実施。500円の飲食券が400円でお得に購入できる(1人20枚まで購入が可能)。
「Airウェイト」活用で現在の待ち組数、待ち時間の目安を表示
QRコードで呼び出し状況が確認可能
「プレミアム商品券」は話題となっており、一部の地域で販売された際は、長蛇の列ができたケースもあった。そこで、新宿区では、リクルートライフスタイルの順番待ち管理アプリ「Airウェイト」を活用。
「Airウェイト」から、整理券を発券することで、現在の待ち組数、待ち時間の目安を表示。利用者は順番受付をすると、自身の待ち組数、目安の待ち時間が記載された番号券を受け取ることができる。
また、番号券に印字されたQRコードを読み取ると、呼び出し状況がリアルタイムで確認でき、メールでの呼び出しも設定できる。そのため、仮に目安の待ち時間観が早まった場合、予定よりも早く窓口に行って「しんじゅく地域飲食券」を購入することも可能だ。
たとえば、区役所第一分庁舎で販売を開始した朝には、100組近くの人が訪れたが、「Air WAIT」は10秒程度で発券でき、その後は順番で窓口に10組ずつ呼ばれるため、混雑を解消することができたという。リクルートライフスタイル ネットビジネス本部 クライアントソリューションユニット リアルマーケティング開発1グループ Airウェイトプロデューサー 渡瀬丈弘氏は、「実際、第一分庁舎は40~50人しか待合スペースしかありませんので、炎天下の中、外まで並ぶことを解消できた多でも価値があったと考えています」と話す。また、2~3割の人は、番号券に印字されたQRコードをスマートフォンで読み取ってチェックしているそうだ。
なお、受付に設置された「Airウェイト」に加え、区のスタッフが整理券の消込作業を行うスマートデバイスが用意されているが、非常に簡単な仕組みのため、利用した評価は高いという。さらに、販売スタッフは「Airレジ」を利用して、利用者が望んだ枚数、5枚セット、10枚セット、20枚セットのどの枚数が売れたかをリアルタイムにチェックしている。レジのスタッフに話を聞いたところ、8,000円で1万円分の飲食券が購入できる20枚セットを購入する人が9割以上を占めているということだ。
リクルートライフスタイルは参加店舗の開拓でも協力
「ポンパレ」でも「しんじゅく地域飲食券」を販売
なお、リクルートライフスタイルでは、「しんじゅく地域飲食券」の参加店舗の開拓の面でも協力しているそうだ。 今後の予定として、7月29日・30日には箪笥町特別出張所、7月31日・8月3日には戸塚特別出張所での販売も行われる。また、窓口だけではなく、インターネットサイトの「ポンパレ」でも「しんじゅく地域飲食券」を販売。利用者は、リクルートIDとクレジットカードを利用して購入が可能だ。