2018年11月12日7:00
ケニアのモバイル・ネットワーク事業体で、モバイル・ウォレット「M-PESA」を提供するサファリコムと、複数通貨間国際送金事業者であるウエスタンユニオン・カンパニーは提携して、ウエスタンユニオンの送金プラットフォームを活用し、2,800万人以上のモバイル・ウォレット「M-PESA」保有者に国際送金機能を提供すると発表した。
ウエスタンユニオンはサファリコムとの連携を強化し、200以上の国と地域に送金機能を拡大する。M-PESAグローバルにより、利用者は、ウエスタンユニオンの取扱店ネットワークを通して、あるいは直接ウエスタンユニオンの数十億個の口座にアクセスして、自身のウォレットから支払を行うことが可能だ。
M-PESAのモバイル・ウォレットは、数百万人のケニア国民が従来のインフラを経由せずに海外からお金を受け取ったり、貯金や送金を行ったり、あるいは現地で支払いが可能だ。すでにM-PESAウォレット保有者は、希望すればウエスタンユニオンを介して世界中からお金を受け取ることができるようになっている。
サファリコムは、数百万人のケニア国民が、ケニア国内でモバイル・ウォレットによる金融サービスを確立できるよう支援している。毎年17億件以上の取引がM-PESAで処理されており、これはケニアのGDPの50%以上に相当する。
ウエスタンユニオンは、これまでの送金受取国が送金を行う国になる機会があると考えている。これには、中国、フィリピン、メキシコ、ケニアが含まれているが、国民が豊かになりグローバル化したことや、外国人労働者の増加とそれに伴って教育、旅行、その他の個人支出など、さまざまな理由で海外に送金する必要性が増えたためだとしている。