2010年12月13日13:26
大日本印刷(DNP)の子会社でインターネットを利用したポイントサービスを運営するマイポイント・ドット・コム(マイポイント)は12月13日、ソーシャルサービスを融合した新生ポイントサービス「エルネ」としてリニューアルオープンしたと発表した。この「エルネ」オープンに先立ち、マイポイントは11月15日に社名を「DNPソーシャルリンク」に変更した。
マイポイントはこれまで、主にインターネット上での商品やサービスの購入、広告メールの受信、アンケートへの回答などの会員のアクションに応じてポイントを発行し、その交換メニューを含むポイントサービス全体の活発な利用を会員に促してきた。しかし、最近の生活者は、企業が発信する情報だけでなく、クチコミやランキングサイトなども参考にして、その情報の価値を総合的に判断するなど、購買における情報の活用方法が変化してきている。そこでマイポイントは、DNPソーシャルリンクとして従来のポイントサービスを強化するとともに、インターネット上で気軽に参加できる多様なソーシャルサービスを通じて会員同士が結びつき、誘い合い、意見を交換し合うことで、生活者が満足を得られる情報提供などの事業を展開すべく、「エルネ」を立ち上げた。
エルネは、インターネットを利用したダイレクトマーケティングを展開し、従来同様にインターネット上で無料の会員制ポイントプログラムを提供する。会員は、スポンサー企業の広告バナーのクリックによるアクセスや商品の購入、アンケート回答、資料請求などによりポイントを獲得できる。また新たに、テーマに沿ったコメントの投稿や、Twitterなどソーシャルメディアでの利用によってもポイントを獲得できるようになった。会員が獲得したポイントは、DNPソーシャルリンクが提携するインセンティブパートナーの商品券、連携するポイントサービスなどに交換することが可能だ。
また、新しい商品やサービス、コミュニケーション技術などをユーザーに試してもらい、その評価をしてもらう「エルネ・ラボ」を開設。これは、エルネの新サービスの開発・育成と、会員同士の交流を活性化させるための実験工房である。ユーザーや評価コメントを投稿した会員に対しポイントの付与を行う。
同社ではエルネ・ラボのサービス第1弾として「エルネ・クーポンズ」を開始する。これは共同購入型クーポンサービスを展開している企業が発信する各種クーポン情報をまとめて閲覧できるサービスである。会員は、各種クーポン情報を横断的に比較することができ、金額・割引率・販売時間などのカテゴリー別に並び替える機能や、クーポン提供企業の注目度を参考にしながら、自分が希望するクーポンを検索することができる。
今後、DNPソーシャルリンクは、従来のマイポイント会員119万人をベースに、新たなポイントサービスや会員サービスの拡充を図るとともに、インセンティブパートナーの拡大を図り、2013年度中に会員数300万人の獲得を目指す。