2020年11月19日7:00
CCCマーケティンググループのCCC MARKETING HOLDINGS、CCCマーケティング、Tポイント・ジャパンおよびTマネーは、2020年11月17日~18日の2日間に、「UNIQUE DATA CONFERENCE 2020」と題したオンラインのビジネスカンファレンスを開催した。
主催者として挨拶したTポイント・ジャパン 代表取締役社長 長島弘明氏は、同カンファレンスで「ユニークデータを解決力に。」を掲げたという。「データは正確性、客観性、冷静な気持ちにつながるもの、ユニークは、独自性、主体性、熱い気持ちにつながるもの。この一見相反する言葉がつながることで新しいひらめきが生まれ、課題の解決力につながればと考えている」とした。これまでCCCマーケティンググループでは、これまで大規模なカンファレンスを開催してこなかったというが、今回は2 日間にわたって「量×質×ID」のデータマーケティングを知る8つのテーマのカンファレンスを行った。
Tポイントの会員数は2020年9月末時点で7,067万人。同数字は、直近1年間に1度でもTカードを利用するアクティブな会員、かつTカードを複数枚持つ人は1人として重複を除いた名寄せ後のアクティブ・ユニークな数字となっている。ID数は2億8,000万となり、月間4,557万、週間2,715万人が利用しているそうだ。アライアンス企業も5,679社を数える。また、アライアンス企業の対象売り上げも8.5兆円、購買トランザクションも50億回(年)あるそうだ。さらに、リアル店舗数は17万4,849店舗となっている。Tポイントは日本の総人口の56%の利用しており、「T-ID」として、購買に加え、さまざまなデータが紐づいているのが特徴だ。
17日のキーセッションでは、NewsPicks Studios CEO/NewsPicks NewSchool校長の佐々木紀彦がモデレーターを務め、「リーダーこそ、顧客を見よ。経営に求められるマーケティング戦略」と題し、ケイアンドカンパニー 代表取締役/元ネスレ日本 代表取締役社長兼CEO 高岡浩三氏、CCC MARKETING HOLDINGS 代表取締役社長 北村和彦氏がセッションを行った。
また、クルマ専門雑誌「ル・ボラン」と、Tアライアンス企業のオートバックス、Tポイントの担当者が登壇し、データベースとマーケティング力、編集力を活用し、これからのモビリティ社会に提供する、未来に向けたチャレンジについて紹介した。さらに、「感性とテクノロジーが融和する次世代マーケティングとは?」と題し、CCCマーケティングの担当者がヒトの感性をマーケティングする次世代ソリューションを、最新のテクノロジーを介して実現する「ユニークデータ」の質と量の優位性について解説した。そのほか、T-IDのユニークデータを活用し、食品スーパー「マルエツ」、食の書籍を手がける出版社「主婦の友社」が手を組み、データを使った商品化の事例についても紹介した。
18日には、キーセッションとして、データが世界にもたらす本質的な価値とは何か?データとソーシャルレゾナンスとその先にある未来について、「Data for Social Good」を提唱する慶應大学の宮田裕章教授と、「UNIQUE DATA, SMALL HAPPY.」を使命とするCCC MARKETING HOLDINGSのChief Creative Officer谷川じゅんじ氏が語った。また、「データの可視化プロセスを生中継 ~ データから社会現象の “人となり” を明らかにします ~」と題し、電通 データ・テクノロジーセンター、Tableau Software、CCCマーケティング マーケティングの担当者が登壇した。さらに、マーケティングライターの牛窪恵さんと、 ニューノーマルが生む消費キーワードとビジネスチャンスについて考えるコーナーも設けられた。最後のセッションでは、CCCマーケティングが全国40万人のTVと購買がつながるデータを使って、 新しいTVの活用を紹介した。