2021年3月31日1:00
ファミリーマートは、TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー、以下TTG)と連携し、2021年3月31日に無人決済店舗「ファミマ!!サピアタワー/S店」をオープンする。同店舗は、誰でも利用でき、店員と接触せずに非接触で支払いが可能だ。TTGでは、今回のファミリーマートでの成果を踏まえ、無人決済システムの全国展開に弾みをつけたい考えだ。
顧客、店舗スタッフの非接触ニーズが高まる
マイクロマーケット進出につなげる
ファミリーマートでは、「ファミマ!!サピアタワー/S店」で無人決済店舗の検証を進め、既存店舗の省人化、およびマイクロマーケットへの展開につなげていく。コロナ禍により、店舗に来店する顧客、対応するスタッフの「非接触」ニーズは高まっている。また、店舗にとっては、人手不足への対応も必要だ。ファミリーマート 代表取締役社長 細見研介氏は、「このシステムが広がることにより店舗運営、オペレーションの軽減にも寄与する。加盟店支援につながると確信しております」と語った。
TTGでは、2017年から無人決済店舗の実証実験を重ねてきた。2020年3月には、JR山手線の「高輪ゲートウェイ駅」、10月に外部導入第1号店となる紀ノ国屋「KINOKUNIYA Sutto目白駅店」で無人決済店舗を運営している。今回、大手コンビニエンスストアのファミリーマートで店舗がオープンしたことにより、無人決済店舗を日本中に広げるという「夢が実現に近づいてきたかなと思っております」とTTG 代表取締役社長 阿久津智紀氏は話す。現在もシステムの読み取り精度向上、導入コストの低減、導入期間の短期化に取り組んでいる。
無人決済店舗によって、レジ業務を減らし、店舗の運営コストを削減させることで、小口の店舗など、「マイクロマーケット進出などにつながります」と、ファミリーマート 執行役員 ライン・法人室長 狩野智宏氏は期待する。
クレジット、交通系電子マネーに加え、現金に対応
「ファミマ!!サピアタワー/S店」の店舗面積は約55平米。約700種類の商品を販売している。オープン当初は、7~10人が同時に入店できるようにしているが、実際はより多くの人数にも対応可能だという。
店内には48台のカメラ、約700台のセンサーを併用することで、商品と人の動きを追跡している。利用者は商品を手に取り、無人のレジの前に立つと、手に取った商品、および会計金額が液晶パネルに表示される。手に取った商品と合っているかを確認し、間違いがなければクレジットカード、交通系電子マネー、現金で決済を行う。店舗ではアルコール類も販売しており、液晶パネルで20歳以上かの確認ボタンを押し、バックヤードのスタッフなどが確認したうえで購入が可能だ。
ファミマは誰でも来店できるストレスフリーな仕組みを重視
TTGは認識率約95%とパネル確認でほぼ100%誤差のない運用を実現
無人決済技術提供の米国・中国の競合に比べての強みとは?
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