2011年1月14日8:45
指定信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)は2011年1月11日から、加盟クレジット会社の信用情報照会でクレジット契約の虚偽申告・不正申し込みと疑われる情報を発見する新情報検索サービス「本人特定アシスト」を開発し、取り扱いを開始したと発表した。
同社は信用照会にあたり、監督官庁の承認を基に「氏名」+「生年月日」+「電話番号」の一致、または「氏名」+「生年月日」+「運転免許証番号」の一致により本人特定を行い、クレジット会社に「本人情報」として回答している。今回開発した本人特定アシストは「氏名」検索を細分化して、氏名の「漢字読みがな」を変え別人になりすますクレジット契約の虚偽申告に対応した本人特定の精緻化を図る新しい検索スキームであるという。具体的には、「氏名(カナ)」を「姓」と「名」にそれぞれ分けて検索し、「姓のみ一致」「名のみ一致」など判定パターンのバリエーションを増やす一方、本人固有の「運転免許証番号」を組み合わせて検索することで虚偽申告の検知能力を高めた。同サービスの利用により、クレジット会社は故意に氏名を読み替えたり、養子縁組を繰り返すなどして、クレジット申し込みの審査をパスしようとするさまざまな手口を容易に発見でき、クレジット契約の虚偽申告・不正申し込みを水際で防止できるという。