2022年3月11日7:20
南海電気鉄道、南海フェリー、三井住友カード、QUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は、2022年3月25日~12月11日まで、和歌山港と徳島港においてVisaのタッチ決済による実証実験を実施すると発表した。
利用者は、Visaのタッチ決済機能のあるカード(クレジット、デビット、プリペイド)やスマートフォン等を、乗船時に専用読取端末機へタッチすることにより、当該航路の乗船運賃を精算する。
フェリー乗船口に専用読取端末機を設置し、乗船時に航路運賃を支払えるようになる。航路においてVisaのタッチ決済が利用可能となるのは、同実証実験が日本初となる。なお、同事業は徳島県の「公共交通スマート利用応援事業補助金」に採択されている。
上記に加えて、南海電鉄・和歌山港駅にVisaのタッチ決済の専用改札機を新設することで、 利用者がシームレスに南海電車と南海フェリーを乗り継いでもらえる環境を整備するとともに、同乗継を利用した場合には、駅窓口・券売機で事前に乗船券やきっぷを購入することなく、おトクなきっぷ「好きっぷ」と同様の割引を、利用時に適用(名称:スマート好きっぷ) する。
なお、Visaのタッチ決済の利用履歴は、 QUADRACが提供するサイトにアクセスし、会員登録手続き後に、閲覧可能だ。
各社の役割として、南海電気鉄道が実証実験トータルサービスの企画、設計、南海フェリーが南海フェリーにおけるサービスの企画、設計、三井住友カードがVisaのタッチ決済導入支援、 steraプラットフォーム提供、QUADRACが交通事業者向け決済及び認証に関する、 SaaS型プラットフォーム(Q-move)の提供、VisaがVisaのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーションとなる。
なお、南海フェリーの実証実験開始に伴って、和歌山港駅に専用改札機を新設する。また、中百舌鳥駅にも専用改札機を新設し、いずれの駅も2022年3月25日から利用できる。Visaのタッチ決済が利用可能な駅は、新規導入の「和歌山港駅」「中百舌鳥駅」を含め計18駅となる。
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ペイメントナビ編集部
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