2022年12月6日18:50
南海電気鉄道、泉北高速鉄道、南海りんかんバス、南海フェリー、三井住友カード、QUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は、「Visaのタッチ決済による交通利用」と「QRコードを用いたデジタルきっぷの発売」の実証実験を約1年9カ月にわたり実施してきたが、12月11日で同実証実験期間を終了し、12月12日以降もサービスを継続すると発表した。
関西国際空港からのアクセスを担う南海グループとして、今後、増加が予想されるインバウンド旅客の受け入れ体制を強化していくため、2025年大阪・関西万博に向けてエリアを順次拡大していくそうだ。また、南海グループが連携を強化する。
南海電鉄では2021年4月3日から、Visaのタッチ決済対応カード(クレジット、デビット、プリペイド)およびスマホ等による、改札での運賃支払いシステムの運用における検証を実施。また、クラウドサービスのメリットを活かした運賃割引キャンペーンなどの柔軟なサービスの提供等を実施し、長期間にわたり、利用者の利便性などを確認してきたという。さらに、Visaのタッチ決済の取組みをグループ会社へも展開し、同年10月から南海りんかんバスでの区間運賃収受、2022年3月から南海フェリーでの鉄道との乗継に適用する「スマート好きっぷ」の実証実験を開始し、続けて同年4月からは南海電鉄と相互乗り入れを行う泉北高速鉄道との鉄道事業者間の乗継運賃を実施している。
なお、2023年度より、順次利用可能駅を拡大し、全駅で利用できることを目指すとともに、新たなサービスにチャレンジするという。泉北高速鉄道では、2022年12月に日本初となるVisaのタッチ決済機能のあるカード(クレジット、デビット、プリペイド)・QR乗車券(デジタルきっぷ)・交通系ICカードの3つの乗車券類に対応した一体型改札機を導入する予定だ。
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ペイメントナビ編集部
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