2022年12月21日15:20
みちのりホールディングス(みちのりHD)および八戸圏域地域公共交通活性化協議会は、2022年12月23日から八戸圏域においてMaaS(Mobility as a Service)事業を行うと発表した。
同サービスでは、交通機関の検索、デジタルチケットの販売・発券、運賃決済などを、交通手段や運行会社に関係なくワンストップで行えるようになる。また、交通情報にとどまらず、エリア内の飲食店、観光施設などの情報をまとめて取得することが可能で、八戸圏域をよりお得に移動・散策できる。加えて、上記施設と連携した企画商品を販売しており、デジタルチケットを購入することで、八戸圏域各施設のお得なクーポンが利用可能だ。
今回は八戸圏域にて南部バスを運行する岩手県北自動車の親会社であるみちのりHDが、青森県「令和4年度あおもりMaaS実証事業」を受託し、協議会と連携して実施する。八戸圏域における、MaaS(複数事業者による連携・キャッシュレス決済)を通じた公共交通利便性向上、地域振興・観光振興等への貢献、データ利活用による交通事業者の事業効率化を実現させるという。
「八戸圏域MaaS」は、①バス等公共交通情報の標準データ化、アプリ等へのデータ提供、乗換情報の発信(時刻表、バス停位置等のデータを標準化し、GoogleMAPや乗換アプリ等で表示)②デジタルチケット(乗車券・クーポン券)の案内、発券・決済(路線バス(八戸市営バス・南部バス)との連携商品(八戸圏域わくわく1DayPass、八戸圏域とくとく2DayPass等)、③観光・文化施設、公共施設、飲食店、イベント等の情報発信(八戸圏域MaaS専用サイトでの発信のほか、一般財団法人VISITはちのへ観光HPとも連携し、施設情報、グルメ情報、おすすめ情報等を発信)、④観光施設や飲食店等で利用可能なお得なクーポンの発行(八戸圏域施設・飲食店の割引クーポンの発行等)、⑤観光客向けの周遊モデルプランの提供(八戸圏域わくわく1DayPassなどの周遊チケット等に合わせ、交通機関の接続時間等も考慮した沿線観光施設・飲食店舗等をリコメンド)、⑥公共交通利用者のデータの収集(利用者の属性、購買データ等を収集)、といった事業となる。
MaaSアプリでは、①運行情報、チケットの検索、情報提供、②電子チケットの購入、③決済機能、④観光・店舗情報の検索・提供、が手元で完了する。
専用サイト「八戸圏域MaaS」では、八戸圏域 8自治体のおすすめスポット紹介、おすすめモデルコースの提供、デジタルチケットの紹介、デジタルチケットの購入方法・使い方の案内を行う。
なお、「八戸圏域わくわく1DayPass」が大人1,600円、小児800円、「八戸圏域とくとく2DayPass」が大人2,200円、小児1,100円となる。
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ペイメントナビ編集部
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