2023年9月1日9:44
トーハンとNebraskaは、2023 年 3月より山下書店世田谷店にて Nebraska が開発した無人営業化ソリューション「MUJIN 書店」の実証実験を行ってきた。その結果が順調に推移したことを受け、両社は「MUJIN 書店」導入店舗拡大や新業態開発に向けて取り組みを継続することで一致し、8月 31 日に資本業務提携契約を締結した。
また、「MUJIN 書店」のメディアライン曙橋店(東京都新宿区)への導入が決定した。山下書店世田谷店に続く 2 店舗目となり、導入時期は2023年11月を予定する。店舗運営はいずれもトーハングループのスーパーブックスが行っている。
Nebraskaは2021年に創立され、創業メンバーの高い技術力により「MUJIN 書店」を開発している。トーハンは同社よりソリューションの提案を受けて実証実験のための協働チームを立ち上げ、ともにシステムの店舗実装に取り組んできた。山下書店世田谷店での実験を通じてトーハンとしても「MUJIN 書店」の有用性と可能性に手ごたえがあるそうだ。
例えば、3月20日~7月31日の売上前年比は全国実勢値(94.5%)を大幅に上回る106.6%となった。また、店舗収益に大きな改善効果があり、山下書店世田谷店の単店で販売管理費(対前年同時期)-7.9%、売上高対営業利益率(対前年同時期)は+4.2ptとなっている。
書店業界の環境が年々厳しさを増し、街の書店に向けた新たな運営サポート施策の確立が急がれる状況にある。そうした中、両社のノウハウを持ち寄り「MUJIN 書店」の本格的な事業化を加速するため、このほど資本業務提携の合意に至り、トーハンがNebraskaに出資することを決定した。
今後、山下書店世田谷店、メディアライン曙橋店に続き、年度内に複数店舗への導入を予定している。トーハンと Nebraska は、これら先行導入店舗で得られた知見をもとに、引き続き「MUJIN書店」サービスモデルのブラッシュアップを進める。2024 年度以降は、トーハングループにとどまらず広く一般書店への導入提案を計画する。
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ペイメントナビ編集部
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