2011年4月13日1:28
電子マネー「Edy」を運営するビットワレットは、「Android Edyアプリ」の新機能として、オンラインで自動的にチャージする「Edyオートチャージ」を開発し、2011年4月18日15時からサービスの提供を開始すると発表した。
Android Edyアプリのダウンロード数は20万件を突破
スマートフォン比率は28%
ビットワレットでは、2011年1月からAndroid Edyアプリの提供を行っている。現在、アプリのダウンロード数は20万件を突破。Edyアプリがダウンロードされたうち、スマートフォンの比率は28%で、3月単月に限ると38%の割合を占める。
同社が電子マネーの事業を展開する上で、店舗、パソコン・TV、ケータイ・スマートフォンなど、利用者がEdyをチャージできる環境の整備は最重要課題となっている。
「楽天で『電子マネーを利用する際に何を一番重要視するのか』というアンケートを行いましたが、約半数の方がチャージのしやすさ、チャージできる場所の多さを重要視している結果となりました」(ビットワレット 代表取締役社長 山田善久氏)
ビットワレットでは、スマートフォン市場の拡大が続く中、Edyオートチャージのスタートにより、ショッピングを楽しむユーザーが増えることを期待している。
1時間に1回残高をチェック
1日の限度額は利用者が自由に設定
現在、他の電子マネー事業者が行うオートチャージの場合は、改札や特定の店舗でしか利用できず、オートチャージが可能な場所が限定されていたとビットワレットでは指摘する。また、Edyユーザーなどからオートチャージの開始を求める声が多数寄せられていた。その要望をもとに、同社では定期的に残高をチェックし、自動的にチャージする業界初のまったく新しいオートチャージの方法を考案した。同機能は現在、特許出願中である。
具体的には、1時間に1回、Edyの残高をチェックし、残高が設定額以下になると、3G通信、またはWiFi通信により、オンラインで自動的にチャージを行う。Android Edyアプリ(ウィジェット)内で残高を確認できるため、ネットワークには接続しないという。
また、1,000円から5万円まで、1日にオートチャージする限度額をユーザー自身が設定し、自由に変更することが可能だ。限度額を超えてオートチャージされないため、ユーザーは安心して利用できる。
仮にスマートフォンが紛失・盗難した場合は、PC専用のWebページからオートチャージの設定を解除できる。専用のWebページを利用できない場合には、Edy救急ダイヤルでも設定を解除可能だ。
まずはクレジットカードからのチャージを開始
将来的には楽天IDや銀行口座からのチャージを検討
まずはクレジットカードのみでサービスをスタートするが、「将来的には楽天IDや銀行口座からオートチャージができるように検討を開始しています」と山田氏は話す。
ビットワレットでは、FeliCaアクセス数やアプリおよびウィジェットでのプロセスを見直すことにより消費電力量(バッテリー消費)の改善も行った。
「現行の『Android Edy Ver1.0.1』に比べ、オートチャージを新しく入れた『Android Edy Ver1.1.0』は50%以下の消費電力に抑えられています」(ビットワレット システム部門 システム企画部 戦略技術課 ビジネスプランニングマネージャー 赤鹿秀樹氏)
同社では、オートチャージのサービス開始を記念して、2011年4月18日から5月17日までに「Edyオートチャージ」の設定をしたユーザーを対象に、毎日抽選で1人にチャージした分だけのEdyをプレゼントする「Edyオートチャージサービス 開始記念キャンペーン!」を展開する。