2023年10月12日11:10
ローソン銀行は、全国のローソン店舗などに設置しているローソン銀行ATMでの入出金取引後、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」のPontaカードを挿入することで、Pontaポイントを加算する「ローソン銀行ATM Pontaポイントたまるサービス(愛称:「ぽんたまATM」)」を2023年10月10日から開始した。開始当日にはローソン銀行とロイヤリティマーケティング(LM)担当者による説明会を開催した。
スタンプカードよりもアクション数を大幅削減
専用サイトのユーザビリティ向上
「ぽんたまATM」は、ローソン銀行ATMで対象となる金融機関の入出金取引後、Pontaカードを挿入すると、月1回、基本ポイント5Pontaポイント、ボーナスポイント5Pontaポイントの合計10Pontaポイントを加算するサービスだ。ローソン銀行 商品サービス部マネジャー 東川友紀氏によると同サービス開始のポイントは3点あるという。
1点目は、ローソン銀行ATMで直接Pontaカードの読み取りが可能になる点だ。2点目は、初回登録やポイント加算の登録手順の短縮により、現在提供している「ローソン銀行ATMスタンプカード」と比較し、利用者の登録がより簡単になる。3点目は、UX(ユーザーエキスぺリエンス)の改善により、専用サイトのユーザビリティが向上したことだ。
これまでのATMスタンプカードでは初めて使った人が年間5.6回使っているため、それを参考に同サービスを設計した。
従来のATMスタンプカードと比較して、初回登録のアクション数やポイント加算の登録手順を大幅に短縮。初回登録はアクション数を約4割(30から12)、ポイント加算時はアクション数を約5割(21から11)に削減した。
連続利用でお得なサービスに
5年で200万人の利用を目指す
ボーナスポイントについては、3カ月連続して1度も利用が確認されない場合、加算されない。ボーナスポイントが加算されなくなった後も、3カ月連続して利用すると、4カ月目の利用時からボーナスポイントが加算される。東川氏は「連続利用でお得にポイントが貯まるサービスになっています」と話す。
LM コンシューマービジネスグループ 金融サービス統括部 マネージャー 小林宜弘氏は、「金融機関の金融サービスはユーザーの生活に密着しており、ATMでPontaポイントが貯まるサービスは、Ponta会員の利便性やお得さにつながると考えています」と期待を寄せる。
また、専用サイトはUX向上を重視し、画面遷移や画面デザインを改善している。今回、UX/UI(ユーザーインターフェース)の知見の深いモンスターラボが専用サイトの作成を支援した。プロトタイプに対してユーザーテストを実施し、開発者では把握しにくい表現の分かりにくさを改善し、UXの向上を目指した。
ATMスタンプカードの実績登録者数は2023年9月で61万人だったが、「ぽんたまATM」は5年後の2027年10月に200万人を目指すという。現状はPontaカードのみの対応となるが、将来的にはPontaアプリでの登録にも対応する予定だ。ATM自体の回収も伴うため、「時期は未定」(東川氏)とした。
提携行の保有者拡販や顧客接点強化を支援へ
ATMをオウンドメディアに活用へ
今後の展開として、提携金融機関のマーケティング支援も視野に入れる。
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