2025年4月9日7:40
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の連結会社であるGMOエンペイは、2025年4月7日より、集金業務のキャッシュレス化・DXを実現するFintech×SaaSプラットフォーム「enpay byGMO(エンペイバイジーエムオー)」の新たな決済手段として、金融機関口座からの引き落としで支払いができる「銀行口座支払い」を追加した。
「enpay byGMO」は、保育・教育業界などにおける集金にかかるすべてをキャッシュレス・ペーパーレス化し、集金業務を効率化できる集金業務支援サービスだという。今回の対応により、キャリア決済(PayPay、auPAY、d払い)、クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行口座支払いによる支払いが可能となった。
これにより、保育園やこども園、幼稚園、学童施設といった保育・教育施設の事業者は、各金融機関と個別に契約・システム接続することなく、メガバンクや横浜銀行をはじめとする地方銀行など100を超える金融機関の口座引き落としによる支払いを提供することが可能となる。
金融機関のうち日本における個人の銀行口座保有率は現在85.9%で、主要なキャッシュレス決済手段の1つであるクレジットカードの保有率87%とほぼ同水準にある。金融機関口座を介した一般的な支払方法である口座振替は、事業者が、各金融機関と個別に契約・システム接続を必要とする場合があるなど、導入に大きな負担が伴う。加えて、顧客側にも紙の申請書を提出する手続きが求められることが多く、事業者・顧客双方にとって煩雑なプロセスとなっている。
これまで「enpay byGMO」は、保育・教育業界などにおける集金業務のDXを目指し、チャットアプリなどデジタル時代のニーズ取り込みや、保護者の生活スタイルと親和性が高い決済手段の追加を行ってきた。
このような背景のもとGMOエンペイは、「enpay byGMO」の新たな決済手段として、金融機関口座からの引き落としで支払いができる「銀行口座支払い」を追加した。保育・教育施設の事業者は、クレジットカードやコンビニ決済といった他の決済手段と併せ、「銀行口座支払い」も一括で導入できる。
今回の「銀行口座支払い」は、GMO-PGが提供するオンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」の仕組みを活用することで、保育・教育施設の事業者が、各金融機関と個別に契約・システム接続することなく、メガバンクや横浜銀行をはじめとする地方銀行など100を超える金融機関の口座引き落としによる支払いを提供することが可能となっている。
「銀行口座支払い」は、クレジットカードを持たない・あまり利用しない保護者にとっても、オンライン上で手軽に支払い手続きを完了できることが特長だ。専用アプリのインストールや登録を必要とせず、チャットアプリから遷移したブラウザ上でそのまま支払いが可能だという。保護者が予め本人確認と金融機関口座を登録しておくことで、チャットアプリから請求情報を受け取った時に「銀行口座支払い」を選択すると、指定の金融機関口座から集金代金が直接かつ即時に引き落とされる。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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