2025年9月11日12:35
三菱UFJ銀行は、2025年9月12日、約 20年ぶりの新規出店となる個人向けの店舗「エムットスクエア TAKANAWA」(正式名称:品川駅前支店高輪出張所)をオープンする。9月8日にはテープカットセレモニーを実施した。同行では、「エムットスクエア TAKANAWA」で新たな金融体験を提供するとともに、グループ横断の金融ブランドである「エムット」と連携し、口座獲得や三菱UFJニコスが発行するクレジットカード「三菱UFJカード」の発行を強化する方針だ。
気軽にお金の困りごとを相談
オープンな空間を意識
「エムットスクエア TAKANAWA」は、対象を個人向け専用とし、より気軽にお金の困りごとを相談できる環境を整備しているという。法人顧客を扱わないことで、窓口の混雑緩和をはかり、ゆっくりと相談できる環境を整備する。なお、法人に関してはデジタル化を推進することで対応していく。
また、従来の銀行店舗と異なり、オープンな空間を意識し、利用者が気軽に入りやすい店内デザインへ刷新している。店内では、タブレットでの取引が中心となり、銀行員がサポートする。従業員の服装や香りなども特徴だという。
平日は20時まで営業を拡大
実店舗とメタバースとの掛け合わせで新たな体験を
さらに、これまで銀行店舗は15時までだったが、平日日中の利用が難しい現役世代・子育て世代が来店しやすいよう、平日・土曜は11時から20時に営業を拡大する(日曜は18時まで)。夕方および土曜・祝日に営業を拡大することで、これまで銀行に訪れることができなかった人にも対応する。
店舗では今後、金融にとどまらない非金融イベントの開催も予定している。さらに、新たな取り組みとしてメタバース空間での匿名相談サービスを導入し、オンライン上の仮想空間で場所や時間というリアル店舗が持つ制約を下げ、より気軽に相談できる場を整えたそうだ。現実に近いメタバース空間と今回の店舗との相乗効果を図るという。同空間はTOPPANデジタルのメタバースサービス「Powered by Metapa」を採用している。今後は、AIとメタバースの掛け合わせも含め、より魅力的なサービスを展開できる可能性があるとした。
資産形成や金融リテラシー向上を支援
JR東日本と新たな価値提供へ
三菱UFJ 銀行 取締役頭取執行役員 半沢 淳一氏は、「資産形成や金融リテラシー向上を支援することで、安心して豊かに暮らせる社会の実現を目指す新たな挑戦を進めていきたい」と意気込みを見せた。
三菱UFJ銀行では、JR 東日本グループと締結したパートナーシップ協定のもと、MUFG は TAKANAWA GATEWAY CITY を拠点とした広域スタートアップエコシステムの構築を支援するとともに、スタートアップ企業との協業やオープンイノベーションの推進を通じ、産業育成とイノベーション支援に取り組んでいる。JR東日本 代表取締役社長 喜㔟陽一氏も「金融をはじめ多様なパートナーと共創し、国内外のスタートアップ企業、学術機関と共に新しい価値を生み出し、日本、さらには世界へと発信していくことを期待しています」と語った。
三菱UFJ 銀行取締役常務執行役員 リテール・デジタル部門長の山本忠司氏は「新たな顧客体験を通じて、安心と便利をお届けしていきます」と意気込みを見せた。
“エムット”連携でグループ基盤強化
三菱UFJカード獲得も同時に推進
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