2025年9月19日12:18
SBI新生銀行、Partior Pte.Ltd.(シンガポール)、ディーカレットDCPの3社は、戦略的パートナーシップ体制の構築に向けて基本合意書を締結したと発表した。
SBI新生銀行、および、国内でトークン化預金DCJPYのプラットフォームを提供するディーカレットDCPは、PartiorがDBS、J.P.モルガン、スタンダードチャータード銀行、ドイツ銀行などの大手外国銀行に提供するトークン化預金のマルチ通貨決済プラットフォームを活用し、トークン化預金による分散型台帳技術(DLT)を活用したマルチ通貨清算・決済ソリューションの実現に向けて本格検討を開始することで合意した。
SBI新生銀行は多くの法人顧客の基盤を持っております。当該法人のお客さまや個人のお客さまに対して、新しい価値を提供することを目的に、円建てトークン化預金であるDCJPYの導入検討を開始すると同時に、トークン化預金での外貨取扱を見据え、本枠組みにて検討を開始する。
PartiorはDBS、J.P.モルガン、スタンダードチャータード銀行、ドイツ銀行などにトークン化預金での決済プラットフォームを提供しており、USD/EUR/SGDなどマルチカレンシーのトークン化預金取扱い実績がある。
ディーカレットDCPは、日本国内の銀行に対して円建てトークン化預金発行プラットフォームを提供している。
今回の戦略的パートナーシップにより、SBI新生銀行は幅広い利用者のニーズに対応するため、円に留まらず多様な通貨への対応を視野に、トークン化預金の発行について具体的な検討に着手する。
Partiorはトークン化預金プラットフォームの取扱通貨に円を加えることで、サービスの高度化と利便性の向上を目指す。ディーカレットDCPはPartiorとの提携を通じ、円建てトークン化預金を国際的なネットワークに接続することにより、国内のクローズドチェーン環境においても、他通貨とのリアルタイムなクロスボーダー決済を可能にすることを目指す。
3社はそれぞれの特性を活かして、24時間365日、スピーディーに透明性のある決済ができる環境構築を目指すという。今後は早期に提携業務契約の締結を目指し、3社間での業務分担等の詳細を詰めるべく協議を開始する予定だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト