ユニークポイント、広告費高騰時代の新提案 もらってうれしい広告「ユニーポ」(前編)

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2025年12月18日8:00

チラシはすぐにゴミ箱行き、テレビCMは見ないで飛ばす、オンデマンドメディアは広告主から広告費を徴収しているにもかかわらず、見たくない消費者はお金を払えば広告をスキップできる──。「広告を見ない」ことが常態化した時代に、まったく新しい視点から答えを打ち出したサービス『もらってうれしい広告「ユニーポ」』を、事例を交えながら紹介する。(2025年11月19日開催 ペイメントナビ15周年記念セミナー「キャッシュレス8割ビジョン」の講演より)

株式会社ユニークポイント 代表取締役 薬師丸 勇人氏

転換点を迎えた広告業界
舞台はデジタルメディアにシフト

皆様、こんにちは。私はもともと大手飲食店チェーンの情報システム部門におりまして、店長経験もあり、お客様の流れをつくることを得意としていました。現在も飲食店向けには従業員教育、店長教育や、さまざまな施策づくりのお手伝いをしております。

ユニークポイントは2023年5月に立ち上げたまだ若い会社ですけれども、オリジナルデザインでつくれるAmazonギフトカードという事業に関して、国内トップの制作実績を持っています。本日はこのAmazonギフトカードを使ったスキームをご紹介させていただきますが、ほかにも、BtoC事業を展開している企業に向けて、アドバイザリー業務やギフトカード制作、WebARサービスなどを提供しています。また、東京の下北沢エリアで精油のオリジナルブレンドができるアロマサロンの運営支援をしております。これは女性限定になってしまうのですが、集中力を高めたい、睡眠効果を高めたいといった方に人気のサロンです。自分にぴったりのオリジナルアロマをつくってみたいという方はぜひお越しください。

本題に入ります前にまず広告業界の現状についてお話しさせていただきます。広告業界は今、大きな転換点を迎えています。媒体環境の変化だけではなく、データ、法律、生活者の行動、AIなどを含めてさまざまな変化が一気に押し寄せている状態です。

広告というと一昔前まではテレビCM、チラシ、それから看板、ポスターといったOOH(Out of Home:家庭以外の場所で接触する広告メディアの総称)と呼ばれているものが一般的でした。その世界が今大きく変わってきています。その変化が私たちのスマホの使い方、買い物のしかた、そして企業の広告出稿のしかたに大きな影響を与えています。若い年代の方々を中心にテレビの視聴時間が減り、代わりにSNS、ショート動画、EC、ゲームなどに触れる時間が増えています。

これにともなって広告は、デジタル広告が主役となりつつあります。検索エンジン、SNS、動画、アプリ広告など、企業が投資する広告費の中心は、完全にネットに移ってきています。特に伸びているのはTikTok、YouTube、インスタグラムなどのSNSや動画の領域です。当然のことながら、ユーザーの滞在時間が伸びているところへの広告出稿が増えています。

現在、Google、Meta、Amazonの3社が広告市場のかなりの割合を占めているといわれています。日本では楽天やYahoo!なども強いのですが、グローバルの環境では、巨大なプラットフォームの中で広告が回っているという構造が強まっている状況です。後ほど紹介させていただく「ユニーポ」はAmazonのプラットフォームを活用したサービスです。

サードパーティCookieは廃止の方向
広告戦略そのものの見直しを迫られる事態に

次にここ数年間に起きている広告業界の本質的な変化についてお話しします。2023年にサードパーティCookieの廃止が発表されました。これは広告業界にとってまさに地殻変動といえる出来事でした。今まで当たり前だったターゲティング、効果測定、最適化の仕組みが一気に効きづらくなっています。広告主の立場からすると、前と同じやり方をしているのに突然成果が上がらなくなったという状況が起きています。

日本では2022年4月に改正個人情報保護法、2023年6月に改正電気通信事業法が施行されました。改正電気通信事業法では主にサードパーティCookieを活用する場合を想定した規制が設けられました。特に規制が厳しいのはApple社で、すでにSafaliブラウザでサードパーティCookieを全面ブロックしています。どういうことかというと、Safaliブラウザの利用者に対するサードパーティCookieを使った広告配信、トラッキングができない状況になっているということです。Google Chromeは当初、2025年初めのサードパーティCookieの段階的な廃止を予定していましたが、方針を変更して、2024年7月に廃止を撤回する旨を発表しています。とはいえ、Safali、Firefoxといったブラウザでは、デフォルトでサードパーティCookieがブロックされるようになっており、この2つのシェアは国内で30%を超えているといわれているので、この影響を無視することはできない状況です。今後はデータがとれないという前提で広告戦略そのものを見直す必要があります。

Cookieや外部データに依存できなくなったことで、ファーストパーティデータの重要度が急上昇しています。企業は会員データ、ECデータ、店舗データ、アプリ利用データなど、自分たちが持っているデータの価値を再認識しています。それらの情報が今後は広告の中心になっていくでしょう。

広告を取り巻くあらゆる環境が変化
成果を上げるキーワードは“参加”と“体験

AIによる広告運用の変革も本格化してきました。AIはもう単なるツールではなく、広告現場の構造そのものを変えつつあります。たとえばクリエイティブ生成、セグメント生成、入札調整、レポート作成などもAIが自動化する領域になっており、マーケティング担当者は実務作業ではなく、戦略策定や全体設計に集中する時代になりました。

Cookie規制やATT(App Tracking Transparency:アプリのトラッキング透明性)などの影響で、広告の効果測定が難しくなっています。コンバージョンに影響を与えた広告がどれだったのか、どの広告に予算を割くべきなのか、どの媒体の効果が高いのか。そういったことを正確に知ることが難しくなっている状況です。特に、SNS、検索エンジン、動画、CTV(Connected TV:インターネットに接続されたTV)、DOOH(Digital Out of Home:デジタルサイネージを活用した広告)、アプリ、リテールメディアなど、媒体が増えすぎたことによる負担が深刻化しています。媒体それぞれに管理画面も最適化の手法も違うので、マーケティング担当者の負担が非常に大きくなっています。1人の担当者が負いきれる量ではありません。広告は「人の努力で結果が決まる」世界から、「人の努力では結果が出せない」世界へと変貌しています。

また、広告疲れ、広告無視が加速しています。大量の情報に疲れた消費者は、広告を見る前にスキップするのが当たり前になっています。広告露出を増やしても成果が上がらない“限界効果”が起きており、企業はクリエイティブの質や体験価値で差別化を図る必要に迫られています。

では広告は今後、どこに向かっていくのでしょうか。広告は参加型、体験型に進化していくといわれています。キーワードの1つ目は、従来型から体験型へ。広告が単なる情報提供から、ユーザーが参加できる体験を提供する方向へと移ってきており、この変化が新しいビジネスチャンスを生み出しています。2つ目は参加する楽しさ。SNSキャンペーンやゲーム要素を取り入れた広告はユーザーの参加を促進します。これによって、より深いインタラクションが期待できます。3つ目がエンターテインメント化の傾向。これによってユーザーは楽しさを感じながら商品やサービスについて知ることができます。興味を持ってもらうためには、ワクワク感が大切です。このアプローチが広告に新たな活力を与えます。

これまでの広告は見てもらうものでしたが、それだけでは購入につなげるのがなかなか難しくなってきました。参加し、体験してもらうことで、購入につなげていく。広告は今、そういう転換点にあると考えています。

■お問い合わせ先
株式会社ユニークポイント
〒103-0025
東京都中央区日本橋茅場町2-14-5
石川ビル302
HP:https://uniquepoint.jp
https://uniquepoint.jp/contact/

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