2011年10月13日8:50
NRIセキュアテクノロジーズ(NRIセキュア)は、2011年10月12日から、特権IDのパスワード運用をエージェントレス型で実現する「SecureCube /Access Check ver.3.6」の販売を開始したと発表した。
ペイメントカード業界の国際セキュリティ基準であるPCI DSSでは、重要サーバに対するアクセス管理が要求されている。特に、重要サーバにアクセス権限を持つ特権IDのユーザーに対して、一部の管理者以外にはパスワードを開示しないよう、監査法人に指導されるケースが多い。
今回、NRIセキュアでは、特権IDパスワード管理機能をオプションとして提供し、管理者の負荷を軽減することで、利便性の高い特権ID管理を実現するという。これにより導入企業は、特権IDのパスワードを共有しない運用や特権IDのパスワードの定期的な変更が可能になる。また、特権IDの利用申請と承認機能により、接続先サーバの利用を承認された時間帯のみに限定することができ、かつ、特権IDの利用に関する操作ログを取得できるという。
同オプション機能については、米国BeyondTrust(日本総代理店はブロード)の特権アカウントパスワード自動変更管理システム「PowerBroker Password Safe」との連携で実現している。同製品は、サーバとアクセス元のクライアント端末の間にSecureCube /Access Checkを設置するだけとなり、サーバやクライアントにアプリケーションをインストールする必要がないという。エージェントレス型のアクセス管理製品として、サーバOS側の特権IDパスワード管理・制御・操作ログ管理を一貫して対応できる製品は国産初となる(NRIセキュア調べ)。
そのほか、標準機能の追加として、監査を実施した証跡を残すため、作業後のログの確認内容を記述できる機能や、申請による個別接続先制御機能などを提供している。
SecureCube /Access Checkの本体価格は195万円(税抜)から、特権IDパスワード管理オプション機能は60万円からとなる。同オプションの導入には、PowerBroker Password Safeの個別見積もりが必要となる。NRIセキュアでは、今回のバージョンアップにより、今後1年間で20社以上の販売数増加を目指す。