2011年10月27日14:48
ペイパルジャパンは、2011年10月27日、中小企業のグローバルなeコマース・ビジネスの展開をワンストップで実現するソリューション「EZ Start」の提供を開始したと発表した。ペイパルは、パートナー企業8社と協業し、日本の中小企業が北米やヨーロッパ、オーストラリアの年末商戦に向けてオンライン・ビジネスが実現できるようEZ Startを提供する。EZ Startは、中小企業が、世界190の国と地域の1億を超えるペイパルのアクティブアカウントの利用者にリーチすることを支援している。
ペイパルの調査によると、日本の中小企業がeコマースを展開できていない理由としては、海外版サイトの開発やオンラインでのプロモーション、海外向けの決済方法、配送方法が課題になっているということが挙げられる(図)。このような課題も踏まえ、ペイパルはEZ Startにより、日本の中小企業向けに、ペイパルの海外との決済手段、パートナーが提供するWebサイトの構築やマーケティング、流通・保管、海外配送、コールセンター対応といったサービスを一括して提供する。また、EZ Startを利用することで、パートナー企業から割引などの特典を受けることができるという。
中小企業庁「中小企業実態基本調査」(2011年7月公表)によると、中小企業は日本国内の企業数421万社のうち、419.8万社(99.7%)を占めており、従業員数でも約7割を占めている。しかし、eコマースを展開する中小企業は年々増加してはいるものの、2010年の調査時点でわずか6.2%にとどまっている。この調査からもグローバルな競争環境において日本の中小企業が顧客や売上を増やすには、オンラインでビジネスを拡大し、世界的に品質の高さに定評のある日本の商品を世界中の買い手に向けて販売をすることが急務になっているとペイパルでは発表している。